鼠径 (そけい) ヘルニア (脱腸) かも?と思ったら
- 2021年2月16日
- 鼠径ヘルニア(脱腸)
大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックの岩村です.
当ブログに足をお運び頂き,ありがとうございます.
『最近,片側の股の部分が膨れてきた.横になれば引っ込むんだけど』
『夕方になると股に痛みが出てくる,立ち仕事なので差し支える』
『調べてみたら脱腸だと思うけど,特に症状がないので放置している』
これらの症状,放置していても大丈夫?
そんな疑問にお答えします.
ヘルニアとは,『飛び出す』という意味のラテン語
ヘルニアと聞いて真っ先に思い浮かぶのは,腰のヘルニア (椎間板ヘルニア) ではないでしょうか.
Wikipediaでは以下のように示されています.
ヘルニアとは,体内の臓器などが,本来あるべき部位から『脱出・突出』した状態を指す.
ヘルニアは,身体中あらゆる場所で起こり得ます.
椎体の間から椎間板が飛び出す椎間板ヘルニア,
脳が何らかの原因で圧排されて飛び出す脳ヘルニア,
高齢者の横隔膜が緩み,胃が胸に飛び出す食道裂孔ヘルニア (嘔吐の原因) ,など.
当クリニックで取り扱うのは,「そけい部」と呼ばれる股の部分から
お腹の中の構造物 (脂肪や腸など) が飛び出す,そけいヘルニアと呼ばれる病態です.
(出典:日本ヘルニア学会)
そけいヘルニア (脱腸),放っておくと危険な状態になることも
そけいヘルニアは,『脱腸』の呼び名の通り,腸を始めとするお腹の中の構造物が
筋肉に開いた穴を通ってお腹 (腹腔) の外に脱出する病態です.
一度開いた筋肉の穴は自然に閉じることはなく,薬で閉じることも出来ません.
もし腸が外に飛び出してしまうと,お腹の中に戻れなくなることがあります.
これを『嵌頓 (かんとん)』と呼び,
腸の血の巡りが悪くなって腐ってしまったり (壊死:えし,と言います)
便の流れが止まってしまう (腸閉塞を発症する) ことで
緊急手術が必要となる可能性があります.
これらの状態は,いつ何時訪れるか読めません.
また,日常生活で予防することも出来ません.
このため,そけいヘルニアは気付いた (疑った) タイミングが治療の適切なタイミングです.
懸念のない明日を生きるために,今日の受診を
そけいヘルニアの治療には手術が必要です.このため,腰が重くなるのも当然だと思います.
しかし,違和感や痛み,見た目の観点から
どうしても日常生活に影響が出てしてしまうのも否めないかと思われます.
当クリニックでは,全身麻酔による日帰り手術をご提供致します.
手術は眠っている間に終了し,
5〜10mm前後の小さな傷で行う腹腔鏡手術をご提供するため,
痛みが少なく,早期の社会復帰が可能です.
懸念のない明日を生きるために,患者様に最適な医療を提供できる場所.
当クリニックは,そんな場所であり続けたいと,切に願います.
本日は以上です.
ご一読頂き,ありがとうございました.
大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
岩村 宣亜
鼠径ヘルニアの治療は当院を受診ください
JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
鼠径ヘルニアの症状があるなど、お困り・お悩みの方はぜひ当院を受診ください。