女性の鼠径ヘルニアの症状や特徴を専門医が解説!

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。
当クリニックでは日々、鼠径ヘルニアに特化した診療、ならびに内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っています。
この記事では、「女性の鼠径ヘルニアの症状や特徴」についてご紹介します。
鼠径ヘルニアとは
まず初めに、鼠径ヘルニアとはどのような病気かについてご紹介します。
鼠径ヘルニアは、太ももの付け根(鼠径部)の筋肉に穴が開き、鼠径部の膨らみを認めるとともに、腸をはじめとした臓器が外に飛び出す病態を指します。一般的に、脱腸とも呼ばれる病気です。鼠径ヘルニアは小児によく見られる病気ですが、成人、特に40代以上の男性にも頻繁に発症します。
典型的な症状は、鼠径部にピンポン球のような膨らみが現れることです。この膨らみは、立っている時や力を入れるときに大きくなり、横になるか力を抜くと膨らみが凹んだり消えたりします。
鼠径ヘルニアは自然治癒することはなく、治療には手術が必要です。
ヘルニアバンドで穴を防ぐなどの対策がありますが、日常生活を送る中で適切に穴を防ぎ続けることは実質的に困難です。
治療は、主に「内視鏡(腹腔鏡)手術」と「鼠径部切開法」の2種類があります。
女性でも鼠径ヘルニアになる?
成人の鼠径ヘルニアは、性別においては男性に多く発症します。このように男性に多い鼠径ヘルニアですが、女性でも発症することはあるのでしょうか?
答えは「女性でも鼠径ヘルニアになることがある」になります。鼠径部は体壁の中でも緩みが出やすい場所であり、全ての女性に鼠径ヘルニアを発症する可能性があります。
女性の鼠径ヘルニアの特徴として、「外鼠径ヘルニア」は若年女性に多いのに対して、「内鼠径ヘルニア」は中高年女性に多く見られます。また、痩せ型の中高年女性では「大腿ヘルニア」や「閉鎖孔ヘルニア」などが多くなっています。
女性の鼠径ヘルニアの症状
女性の鼠径ヘルニアの主症状は男性と同様、鼠径部に膨らみが現れることですが、
男性に比べて膨らみは小さい傾向にあり、違和感や圧迫感のみで膨らみがわからない場合もあります。
また女性の場合には、生理周期に応じて症状が変動する可能性があります。
女性の鼠径ヘルニアの特徴
女性の鼠径ヘルニアの特徴としては、男性に比べて「嵌頓」のリスクが高いことが挙げられます。
「嵌頓」とは、鼠径ヘルニアの場合、鼠径部に生じた筋肉の穴に腸をはじめとした臓器が嵌まり込み、抜け出せなくなることを指します。嵌頓を起こすと、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎といった危険な状態を発症する可能性があります。
そのため、女性の鼠径ヘルニアの場合は診断がつけば原則治療を検討するべきです。
女性の鼠径ヘルニアの受診先となる診療科
女性の方で鼠径ヘルニアが疑われる場合の受診先ですが、「外科」もしくは「消化器外科」を受診することを推奨します。
鼠径ヘルニアの治療は手術が主となるため、「外科」あるいは「消化器外科」が適切な受診先です。これは男性においても同様です。
近年、鼠径ヘルニアの治療に特化した日帰り手術を行うクリニックが増えてきました。当院もそのような専門クリニックの一つです。
女性の方で鼠径ヘルニアが疑われる場合、男性に比べ「嵌頓」のリスクが高いことを考慮し、専門のクリニックや外科、消化器外科を早めに受診することをお勧めします。
鼠径ヘルニアの治療は当クリニックを受診ください
JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、成人鼠径ヘルニアを治療しています。
当クリニックは外科専門医・消化器外科専門医である院長、ならびに麻酔科専門医により、
鼠径ヘルニアの内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っております。
また、平日のご来院が難しい患者さまに向けて、土曜日・日曜日にも診療、手術を行っております。
鼠径部の膨らみ、痛みなどの症状でお悩みの方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。
ぜひ一度、当クリニックを受診ください。