鼠径ヘルニア豆知識

臍ヘルニアの原因とは?発症メカニズムから放置リスク・治療法まで解説

臍ヘルニア

大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人臍ヘルニアに対して内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。

一方で、成人の臍ヘルニアは加齢や体重変化などによって腹壁が弱くなることで生じ、多くの場合、自然に治癒することはありません。放置すると徐々に大きくなるだけでなく、「嵌頓(かんとん)」と呼ばれる危険な合併症を引き起こす可能性もあるため、適切な治療が重要です。

本記事では、成人の臍ヘルニアに焦点を当て、主な原因、進行に伴うリスク、治療法について分かりやすく解説していきます。

臍ヘルニアが起こる原因

医師の診療

臍ヘルニアは一般的に小児に多いと考えられがちですが、成人でも発症することがあります。小児の場合は、生まれつき臍部の筋層が十分に閉じきらないことで自然にヘルニアが生じることが多く、成長とともに自然に改善することも少なくありません。

一方で、成人の臍ヘルニアは後天的な原因によって臍部が弱くなり、発症につながることが多いとされています。主な要因としては次のようなものがあります。

1.肥満による腹圧の上昇

腹部に脂肪が増えると、お腹の中の圧力(腹腔内圧)が高い状態が続きます。構造的に弱い臍の部分に負荷がかかりやすくなり、ヘルニアが起こりやすくなります。

2.妊娠・出産後の腹壁のゆるみ

妊娠や出産を重ねることで、左右の腹筋が離れる「腹直筋離開」が生じることがあります。臍の周囲を支える力が低下し、臍ヘルニアが発生しやすい状態になることがあります。

3.腹水貯留に伴う慢性的な腹圧上昇

肝硬変などで腹水が溜まりやすい方では、腹腔内圧が常に高く、臍部に負担がかかり続けます。そのため、臍の筋膜が押し広げられ、ヘルニアが発生しやすくなります。

4.慢性的な咳やくしゃみによる負担

喘息やCOPDなどで頻繁に咳やくしゃみをする方は、そのたびに腹圧が上がります。こうした繰り返しの負荷によって臍部の筋膜が徐々に緩み、ヘルニアが起こりやすくなります。

5.重い物を持つ習慣による継続的なストレス

日常的に重い物を持つ仕事や力仕事を行う場合、腹圧が頻繁に上昇し、臍部に継続的な負担がかかります。その結果、臍部の腹壁が徐々に弱くなり、臍ヘルニアが発症しやすくなります。

臍ヘルニアとはどのような病気?

臍ヘルニアとは、へその部分(臍部)から腹腔内の腸管や脂肪組織が皮下に飛び出す状態を指します。へそは胎児期に臍帯(へその緒)が付着していた場所で、出生後に自然に閉じますが、この部分は腹壁の中でも筋肉層が薄く構造的に弱いため、腹圧が上昇するとヘルニアが起こりやすくなります。

小児に発症する臍ヘルニアは、生後まもなく現れることが多く、腹筋の発達に伴って自然に治るケースがほとんどです。多くの場合、1〜2歳頃までに自然閉鎖するため、原則としては経過観察で対応します。

一方、成人の臍ヘルニアは自然に治ることはありません。放置するとヘルニア門(脱出する部分)が拡大し、経過とともに膨らみが徐々に大きくなる傾向があります。症状が進行すると、腸管が締め付けられる「嵌頓(かんとん)」の危険もあるため、早めの受診が重要です。

放置するとどうなる?進行とリスク

臍ヘルニアは放置すると危険

成人の臍ヘルニアは自然に治ることがなく、放置すると症状が進行し、「嵌頓」と呼ばれる重篤な合併症を起こすリスクが高まります。

嵌頓とは、腹壁のすき間から飛び出した腸や脂肪組織が元の位置に戻らなくなる状態を指します。腸の通過が妨げられたり、血流が低下したりすることで、強い痛みや腸閉塞を引き起こすことがあります。さらに放置すると、腸の壊死や腹膜炎に進行し、緊急手術が必要となることもあります。

こうしたリスクを避けるためにも、成人の臍ヘルニアが疑われる場合は、早めに医療機関を受診し、専門医による診断と適切な治療を受けることが大切です。

臍ヘルニアの治療法

手術

成人の臍ヘルニアは自然に治ることがなく、根本的に改善するためには手術が必要となります。生活習慣の改善や薬で治す方法はなく、外科的に腹壁の弱くなった部分を修復することが唯一の治療法です。

手術では、腹壁に生じた穴(ヘルニア門)を適切に閉鎖し、腹壁の強度を回復させます。ヘルニア門の大きさに加えて、患者さんの体格・既往歴・年齢・症状の程度などを踏まえ、適切な手術方法(術式)を選択します。

臍ヘルニアは当院までご相談ください

鼠径ヘルニアの手術

大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人臍ヘルニアに対して内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。

手術は、日本消化器外科学会認定の消化器外科専門医と、日本麻酔科学会認定の麻酔科専門医が連携して担当します。腹腔鏡を用いた低侵襲手術により、術後の痛みを抑え、早期の社会復帰を目指した治療を提供しています。

臍ヘルニアでお悩みの方は、当院までご相談ください。

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大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
院長 岩村宣亜
京都大学医学博士、外科専門医、消化器外科専門医
2022年8月に大阪梅田で大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックを開院。早期の社会復帰を可能にする「鼠径ヘルニアの内視鏡日帰り手術」の普及に取り組んでいます。
京都大学医学博士、外科専門医、消化器外科専門医
2022年8月に大阪梅田で大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックを開院。早期の社会復帰を可能にする「鼠径ヘルニアの内視鏡日帰り手術」の普及に取り組んでいます。
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