【女性の鼠径ヘルニア】何科を受診すべき？適切な診療科と早期治療の重要性

大阪・梅田にある鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人の鼠径ヘルニアに対し、内視鏡（腹腔鏡）を用いた日帰り手術を行っています。

本記事では、女性の鼠径ヘルニアにおいて受診すべき診療科や、早期治療の重要性について解説します。ぜひご参考ください。

女性の鼠径ヘルニアは何科を受診すべき？

女性の方が鼠径ヘルニアを疑った際、「どの診療科を受診すればよいのか分からない」と迷われることも少なくありません。

鼠径ヘルニアは、性別を問わず手術による治療が必要な疾患であるため、外科的治療を専門とする「外科」または「消化器外科」を受診するのが適切です。また、近年では、鼠径ヘルニアの治療に特化した専門クリニックも増えており、このような専門クリニックも適切な受診先です。

以前は、入院を伴う手術が一般的でしたが、医療技術の進歩により、現在では専門クリニックを中心に、身体への負担を軽減した日帰り手術が広く行われるようになっています。

お住まいの地域に適切な医療機関が見つからない場合には、まずはかかりつけ医に相談し、専門の医療機関への紹介を受けることをおすすめします。

鼠径ヘルニアとはどのような病気？

鼠径ヘルニアで医療機関を受診するにあたっては、あらかじめ病気について理解しておくことが大切です。ここでは、鼠径ヘルニアの病態と症状、治療方法について解説します。

鼠径ヘルニアの病態と症状

鼠径ヘルニアとは、足の付け根にあたる「鼠径部」で起こるヘルニアの一種です。一般的には「脱腸」とも呼ばれる病気です。ヘルニアとは、臓器や組織が本来あるべき場所から飛び出してしまう状態を指します。鼠径ヘルニアでは、腸の一部などの腹腔内の臓器が、筋膜などのすき間から鼠径部に飛び出してしまう状態が生じます。

代表的な症状としては、鼠径部にピンポン球のような膨らみが現れることが挙げられます。この膨らみは、立ったりいきんだりすると大きくなり、横になると自然に引っ込んだり消えたりするのが特徴です。

鼠径ヘルニアの治療法

鼠径ヘルニアは、放置しても自然に治ることはありません。内科疾患のように生活習慣の改善や薬剤では治療できず、根本的な治療には手術が必要です。

手術には、皮膚を切開して行う「鼠径部切開法」と、内視鏡を用いて腹腔内（お腹の中）から治療する「腹腔鏡手術」の2種類があります。また、以前は手術にあたって入院が必要とされていましたが、近年では医療技術の進歩により、日帰りでの手術も可能になってきています。

女性の鼠径ヘルニアの特徴

女性の鼠径ヘルニアには、男性とは異なるいくつかの特徴があります。

まず、女性の場合は鼠径部に現れるふくらみが小さく、外見上目立ちにくい傾向があります。そのため、ご本人が異変に気づかないまま進行してしまうケースも少なくありません。特に、ふくらみがピンポン玉ほどの大きさまで達している場合は、すでに症状が進行している可能性があります。

また、女性は腸などの臓器が締めつけられ、血流が途絶える「嵌頓（かんとん）」のリスクが男性よりも高いとされています。嵌頓は放置すると、重篤な状態に進行し、命に関わる危険性もあるため、早期の診断と治療が重要です。

鼠径ヘルニアの嵌頓とは

「嵌頓」とは、「嵌（は）まり込んで抜けなくなる」状態を意味します。鼠径ヘルニアにおける嵌頓とは、鼠径部の筋肉のすき間（ヘルニア門）に腸などの腹腔内臓器が入り込み、元の位置に戻れなくなった状態を指します。

この状態になると、脱出した腸管の血流が途絶え、腸閉塞や腸壊死、さらに重篤な場合は腹膜炎などの合併症を引き起こす可能性があります。腸閉塞による嘔吐が誤嚥性肺炎を招いたり、腸壊死が腹膜炎に進展することで、命に関わる深刻な事態へと進行することもあります。

嵌頓は、鼠径ヘルニアにおける最も危険な合併症の一つであり、初期の段階でも突然発症することがあるため注意が必要です。そのため、鼠径ヘルニアが疑われる場合は、できるだけ早めに医療機関を受診し、専門医による診察と適切な治療を受けることが重要です。

まとめ

鼠径ヘルニアは、性別を問わず手術による治療が必要な疾患であり、女性の場合も外科的治療を専門とする「外科」や「消化器外科」を受診することが適切です。また、近年では、鼠径ヘルニアの治療に特化した専門クリニックも増えており、このような専門クリニックも適切な受診先です。

女性の鼠径ヘルニアは、「嵌頓」と呼ばれる合併症のリスクが、男性よりも高いとされています。嵌頓は放置すると命に関わることもあるため、早期の診断と治療が重要です。

女性で鼠径部のふくらみや違和感など、鼠径ヘルニアを疑う症状を感じた場合は、できるだけ早く専門医を受診し、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。

鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡（腹腔鏡）による日帰り手術で治療しています。

2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は70件を超えています。また、当院はJR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。