鼠径部の左右の痛みは鼠径ヘルニア・脱腸の症状!
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。
当クリニックでは日々、鼠径ヘルニアに特化した診療、ならびに内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っています。
この記事では、「鼠径ヘルニアの症状である鼠径部の左右の痛み」について特集します。
鼠径部とは
鼠径部は、足の付け根の溝の内側にある三角形状の下腹部の部分を指します。この部分は股関節の前方に位置しており、股間を構成する重要な部分です。
解剖学的に見ると、恥骨の左右の外側および股関節の前方部に位置しており、鼠径靭帯や動脈、静脈、リンパ管、神経などが走っています。
鼠径部に「痛み」や「しこり」といった症状が現れた場合、鼠径部の疾患が疑われます。
鼠径部で起こる病気には鼠径ヘルニア、鼠径部リンパ節腫脹、動脈瘤、静脈瘤、軟部腫瘍、膿瘍、Nuck(ヌック)管水腫などが挙げられます。その中でも、代表的な病気として鼠径ヘルニアが挙げられます。
鼠径ヘルニアとは
鼠径ヘルニアは、鼠径部の筋肉に穴が開き、鼠径部の膨らみを認めるとともに、腸をはじめとした臓器が外に飛び出す病態を指します。一般的に、脱腸とも呼ばれる病気です。
典型的な症状は、鼠径部にピンポン球のような膨らみが現れることです。この膨らみは、立っている時や力を入れるときに大きくなり、横になるか力を抜くと膨らみが凹んだり消えたりします。また、鼠径部の痛みも症状の一つです。
鼠径ヘルニアは小児によく見られる病気ですが、成人、特に40代以上の男性にも頻繁に発症します。研究報告によれば、男性の3人に1人が鼠径ヘルニアを生涯に一度発症するともされています。
鼠径ヘルニアは自然治癒することはなく、治療には手術が必要です。ヘルニアバンドで穴を防ぐなどの対策がありますが、日常生活を送る中で適切に穴を防ぎ続けることは実質的に困難です。
治療は、主に「内視鏡(腹腔鏡)手術」と「鼠径部切開法」の2種類があります。
鼠径ヘルニアの痛みの特徴
鼠径ヘルニアの症状が軽い場合、鼠径部の膨らみに伴って違和感を感じるものの、痛みはないことがしばしばあります。しかし、病状の進行とともに徐々に鼠径部に痛みを感じるようになります。
鼠径ヘルニアの痛みは、初期段階では下腹部に引きつる・突き刺さるような軽い痛みとして感じられます。この痛みは、鼠径ヘルニアの膨らんだ部分を脱出した臓器が圧迫することで生じます。
さらに病状が進行して膨らみが大きくなる過程で、歩くことができないほどの激しい痛みとともに鼠径部の膨らみが硬く大きく腫れ上がり、元に戻らなくなった場合は注意が必要です。
この状態では、嵌頓(かんとん)と呼ばれる危険な状態を引き起こしている可能性があります。
嵌頓とは
「嵌頓」とは、「嵌まり込む」ことを意味します。鼠径ヘルニアの場合、鼠径部に生じた筋肉の穴に腸をはじめとした臓器が嵌まり込み、抜け出せなくなることを指します。
嵌頓を起こすと、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎といった危険な状態を発症する可能性があります。腸閉塞に伴う嘔吐と誤嚥性肺炎、腸壊死に伴う腹膜炎といった病態は、命に危険を及ぼす可能性があります。
この嵌頓は、鼠径ヘルニアの合併症として最も危険で、突如として現れます。鼠径ヘルニアの治療が推奨される最も大きな理由は、この嵌頓を未然に防ぐため、と言っても過言ではありません。
嵌頓という危険な合併症を防ぐため、鼠径部に痛みや膨らみがあり鼠径ヘルニアが疑われる場合、まずは専門医に相談し、診察や検査を受けて正確な診断を得ることが重要です。
鼠径ヘルニアの治療は当クリニックを受診ください
JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、成人鼠径ヘルニアを治療しています。
当院は外科専門医・消化器外科専門医である院長、ならびに麻酔科専門医により、鼠径ヘルニアの内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っております。
また、平日のご来院が難しい患者さまに向けて、土曜日・日曜日にも診療、手術を行っております。
鼠径部の膨らみ、痛みなどの症状でお悩みの方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。
ぜひ一度、当院を受診ください。