鼠径ヘルニア（脱腸）

鼠径ヘルニア（脱腸）の写真（イラスト）で見た目や症状を解説！

2025.10.16

大阪・梅田にある鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人の鼠径ヘルニアに対し、内視鏡（腹腔鏡）を用いた日帰り手術を行っています。

本記事では、鼠径ヘルニアの見た目の特徴や症状をわかりやすく解説します。さらに、発症の原因や放置した場合に起こり得る危険な合併症「嵌頓」についても取り上げ、治療法や受診の目安について説明します。ぜひご参考ください。

Contents（目次）

鼠径ヘルニアを写真（イラスト）で解説

鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根にある「鼠径部」の筋肉の隙間から腸などのお腹の中の臓器が皮膚の下まで飛び出す病気です。見た目の特徴は、鼠径部にふくらみが現れることです。

このふくらみは、立っている時やお腹に力を入れた時に大きくなり、横になると自然に小さくなったり消えたりします。ふくらみの大きさや変化の仕方は、鼠径ヘルニアを見た目で判断する際の重要なポイントです。

ヘルニアが発症する「鼠径部」とは、足の付け根の内側に位置する三角形状の部位で、股関節の前方にあたります。この部位に現れるふくらみは、一般的にピンポン球程度の大きさであることが多く、左右いずれか、または両側にみられることもあります。

鼠径ヘルニアの原因は、小児と成人で大きく異なります。当院で治療を行っている成人の鼠径ヘルニアでは、いくつかの要因が発症リスクを高めることが知られています。

具体的には、性別では男性に多くみられること、加齢によって鼠径部の筋肉や組織が弱まること、さらに家族歴があることなどが関係しています。また、肉体労働や重い荷物の運搬などで日常的に腹圧（お腹の中の圧力）がかかりやすい人もリスクが高まります。そのため、鼠径ヘルニアは中高年の男性に多い病気です。

この鼠径ヘルニアを放置すると、症状が徐々に悪化し、時に命に関わる「嵌頓（かんとん）」と呼ばれる深刻な合併症を起こす危険があります。

嵌頓とは、飛び出した腸などの臓器が筋肉のすき間に挟まり、元に戻らなくなる状態を指します。この状態になると腸の血流が遮断され、腸閉塞や腸の壊死、さらに腹膜炎など重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。

この嵌頓は、鼠径ヘルニアの合併症として最も危険で突然現れる可能性があります。鼠径ヘルニアでは、この合併症である嵌頓を防ぐために治療を推奨していると言っても過言ではありません。

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、治療には手術が必要です。生活習慣の改善や薬による治療はできず、ヘルニアバンドで患部を押さえる方法もありますが、日常生活の中で常に適切に押さえ続けることは現実的には困難です。

手術法には「内視鏡（腹腔鏡）手術」と「鼠径部切開法」の2種類があり、どちらの方法でもヘルニアが発生している部位（ヘルニア門）を医療用のメッシュで補強・修復するのが一般的です。

受診先としては、手術が必要となるため「外科」や「消化器外科」が適切です。さらに近年では、鼠径ヘルニアの治療に特化し、日帰り手術に対応する専門クリニックも増えています。当院もそのような専門クリニックの一つです。

鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根にあたる「鼠径部」の筋肉のすき間から、腸などのお腹の中の臓器が皮膚の下へ飛び出してしまう病気です。主な見た目の特徴は、鼠径部にふくらみが現れることです。

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、治療には手術が必要です。生活習慣の改善や薬による治療はできません。治療が手術に限られることや、鼠径部の病気であることから受診をためらう方もいますが、放置すると「嵌頓」と呼ばれる危険な合併症を起こす可能性があります。

そのため、鼠径部にふくらみや違和感を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、専門医の診断・治療を受けることが大切です。

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡（腹腔鏡）による日帰り手術で治療しています。

2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は70件を超えています。また、当院はJR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。