ヘルニアバンドの注意点｜鼠径ヘルニアに対して使用しても良いか？

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡（腹腔鏡）による日帰り手術で治療しています。

本記事では、このような疑問をお持ちの方に向けて、鼠径ヘルニアにおけるヘルニアバンドの注意点について解説します。ぜひご参考ください

鼠径ヘルニアとヘルニアバンド

鼠径ヘルニアは、太ももの付け根（鼠径部）の筋肉に穴が開き、鼠径部に膨らみが生じるとともに、腸をはじめとする臓器が外に飛び出す病態を指します。この鼠径ヘルニアの治療法は、手術が唯一の選択肢です。

しかし、手術のみが治療法となるため、患者さまの中には医療機関の受診をためらう方も少なくありません。その結果、ヘルニアバンドを使用する方も見られます。

ヘルニアバンドとは、脱腸帯とも呼ばれ、鼠径部から脱出する臓器などの内容物をバンドで抑え込み、一時的に脱出を防ぐための補助具です。

ヘルニアバンドの注意点

鼠径ヘルニアの患者さまの中には、手術での治療をためらい、ヘルニアバンドで穴を防ぐという対策を取る方もいらっしゃいます。しかし、日常生活の中でヘルニアバンドを使用し続けて適切に穴を防ぐことは実質的に困難です。また、ヘルニアバンドの使用は、不適切な圧迫によって臓器を損傷させ、痛みなどの症状を悪化させる可能性があります。

さらに、ヘルニアバンドを常時使用することで皮膚にトラブルが生じるリスクも考えられます。それだけでなく、ヘルニアバンドの使用が原因で医療機関の受診が遅れ、適切な治療を受ける機会を逃す可能性もあります。

こうしたリスクがあることから、現在では鼠径ヘルニアに対するヘルニアバンドの使用は推奨されていません。

まとめ｜鼠径ヘルニアは適切な治療を受けよう！

鼠径ヘルニアの患者さまの中には、ヘルニアバンドを使用して一時的に症状を抑える方もいらっしゃいます。しかし、ヘルニアバンドの使用には、不適切な圧迫により臓器が損傷したり、痛みなどの症状が悪化する可能性があるなどリスクが伴います。

このような理由から、鼠径ヘルニアの症状がある場合には、専門の医療機関を受診し、早めに適切な治療を受けることが重要です。

鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡（腹腔鏡）による日帰り手術で治療しています。

2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は60件を超えています。
また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。