医療関係者に選ばれることの意義
大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックの岩村宣亜(いわむらせんあ)です。
当院には、勤務医や開業医といった医師やコメディカルなどの医療関係者、またそのご家族や関係者の方々が数多く来院されます。
医療関係者は当然ながら、その他の業種に比べて医療に関する感度が高い業種です。
その医療関係者に選ばれることの意義は、どこにあるのでしょうか?
私自身が患者の立場になった時、『どのような観点から医療機関を選ぶのか』、この考えを交えつつ、私の考えを述べてみたいと思います。
その1:専門性に見合った診療経験を有しているか
私自身、たとえ風邪やアレルギー、皮膚症状といった比較的軽い状態でも、受診する医療機関の専門性をきちんと見定めています。
開業して長年経過している医師のクリニックと、卒後10年前後で開業して間もない医師のクリニック、どちらを選ぶかと言われれば、私は後者を選びます。
その理由は、勤務医として必要十分な診療経験を得た上で開業した医師には、診療内容に比較的新しいエビデンスが盛り込まれている傾向にあると考えるからです。
もちろん長年、新しいエビデンスを取り込み続けている開業医も多くいると思いますが、その見分けは、私自身にも簡単にはつきません。
街の人気の開業医が必ずしも良い診療を行っているとは限りません。また、クリニックのホームページを見ても見えにくい部分です。
一方で、勤務医としてある程度の規模のある病院で、複数年の診療経験がある医師はエビデンスから大きく外れた診療を行うことはないだろう、と考えます。
こと手術においては、手術件数は嘘をつきません。
一人の医師、一つの医療機関における手術件数は、最低限の診療の質を担保します。
私自身もいざ手術を受ける立場となった場合、必ず、その分野での手術件数の多い医師や医療機関を検索します。
手術の質は、外部の人間には見えませんが、手術件数は調べれば誰にでもわかることです。
その2:専門医資格を有しているか
先に述べておくと、専門医資格は医療水準を最低限担保しているという証明にすぎません。
一般に、専門医資格の有無を受診の動機にしている方は多くないのではないかと思います。
専門性の高い分野では専門医資格の重要性が高まりますが、風邪などの疾患に高い専門性は必要ないのかも知れません。
また、専門医資格にも複数あり、その実情は外からは見えにくいと思います。
私自身も専門外の専門医の質の良悪は分かりません。また、専門医の数が多ければ良いというものでもありません。
しかしながら私自身、専門医を全く持っていない医師から診療を受けたいとは思えません。
私自身も専門医を複数持つ立場として言えることは、専門医を取得するには、一定数の診療経験や知識が必要不可欠で、その専門領域に対して真剣に向き合った一定期間が裏付けされています。
この専門医を持っているのであれば、最低限の診療は受けられるだろう。
そのような考えで、受診のきっかけにしています。
その3:専門性と通いやすさのバランスが取れているか
専門性の低い疾患であれば『通いやすい近隣の医療機関』を、専門性の高い疾患であれば『少し遠くても専門性の高い医療機関』を選ぶ、このように考える方は少なくないかもしれません。
私も同じ考えです。
診療行為には、必ずフォローアップ(=経過をみること)が伴います。
あまりに遠すぎる医療機関を受診しても、適切なフォローを受けられないのであれば、その医療機関を選ぶことが敬遠されがちとなります。
『通っても良いと思える距離』にあることはとても大切です。
ただし、同じ疾患でも『軽い』ととるか『重い』ととるかは個人によって異なるため、一人一人に応じて『通っても良いと思える距離』は異なります。
また、専門性の高い診療、特にライフイベントである手術に関しては、少し足を伸ばしても『この医師に担当してもらいたい』と思える所にまで出向く人も少なくないかも知れません。
皆保険制度のもとでは、理論上、日本全国で同じ質の診療が受けられる必要があることから(実際には偏在がありますが)、専門性と通いやすさのバランスはとても重要です。
まとめ|結局は、この人に任せても良いと思えるかどうか
いかがだったでしょうか?
病態には様々な専門性や緊急性があることから、その時々に応じて『ここを受診してみよう』と思う医療機関は異なります。
つまるところ、受診しても良いと考える医療機関とは、『この医師(医療機関)に安心して私の健康を任せられるか』と納得するかどうかにかかっているのかも知れません。
これまでに述べたことは、裏返しとして私自身が日々、自分自身の診療において非常に重要視している部分です。
当院もこれまでもこれからも、多くの患者さまに選ばれるクリニックでいられるよう日々邁進して参ります。
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当院は外科専門医・消化器外科専門医である院長、ならびに麻酔科専門医により、鼠径ヘルニアの内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っております。
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