鼠径ヘルニアの
よくある質問
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鼠径ヘルニア(脱腸)とはどんな病気ですか?
鼠径ヘルニアとは、鼠径部(太ももの付け根)は元来お腹を覆う筋肉が弱い部分であり、加齢などにより筋肉の壁に穴が開き、お腹の中のものが外に飛び出すことを意味します。
子供でも発症する場合がありますが、これは生まれつきのものであり、大人の鼠径ヘルニアとは病態や治療法が異なります。
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鼠径ヘルニアの典型的な症状を知りたい
鼠径ヘルニアの最も典型的な症状は、立った状態での片側の鼠径部(太ももの付け根)の膨らみが、寝転ぶと凹む、というものです。
これは鼠径部に開いた小さな筋肉の穴に腹圧がかかり、立った状態では膨らみますが、寝た状態では腹圧が分散され、膨らみが完全に消える、というものです。
その他、鼠径部の痛み、違和感などが挙げられます。膨らみがなくて違和感や痛みのみの場合でも、鼠径ヘルニアの可能性があります。
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太ももの付け根が腫れているのですが、鼠径ヘルニアでしょうか?
鼠径ヘルニアの典型的な症状として、鼠径部(太腿の付け根)の膨らみを認め、寝た状態では膨らみが消失して凹みます。立った状態での鼠径部の膨らみが寝ると完全に消え去る、という症状のみで、ほぼ確定診断に近づくことができます。
同様の症状をお持ちの場合は鼠径ヘルニアの可能性が高いと考えられますので、ぜひ一度ご相談下さい。
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太ももに膨らみはなく違和感(痛み)だけがあるのですが、鼠径ヘルニアでしょうか?
鼠径部(太腿の付け根)の違和感(痛み)のみの場合でも、膨らみが体表から気付きにくい場合があり、鼠径ヘルニアの可能性があります。
この場合、腹部超音波検査やCT検査を行うことで診断が可能です。当院まで一度ご相談下さい。
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鼠径ヘルニアの診断法を知りたい
鼠径ヘルニアの診断は、問診がほぼ全てです。立った状態での鼠径部の膨らみが、横にになると完全に消失する、という訴えでほぼ確定診断がつきます。
一方で、膨らみがあっても鼠径ヘルニアではない場合、また膨らみがなくても痛みや違和感のみで鼠径ヘルニアの場合もあります。疑わしい場合は、超音波検査、腹部単純CT検査を行うことで、ほとんどの場合は確定診断がつきます。
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鼠径ヘルニアは自然に治りますか?
一度筋肉に開いた穴は、自然に閉じたり、お薬で散らすことはできません。治療には手術が必要です。
当院は、成人(15歳以上)の鼠径ヘルニアの日帰り内視鏡手術専門のクリニックです。内視鏡手術とは、傷が小さく痛みが少ないため、早期社会復帰が可能であり、日帰り手術に適した方法です。
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鼠径ヘルニアはなぜ治療しないといけないのですか?
鼠径ヘルニアを放置していると、鼠径部(太ももの付け根)に開いた小さな筋肉の穴から腸が脱出して詰まってしまい、腸閉塞や腸の壊死(腐ること)を引き起こす可能性があります。
これを嵌頓(かんとん)と呼びます。鼠径ヘルニアの治療を強く推奨する理由は、この嵌頓を予防するためです。
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鼠径ヘルニアの治療方法を知りたい
鼠径部(太ももの付け根)に開いた筋肉の穴を、メッシュという人工の布をあてがって塞ぎ、お腹の中のものの脱出を防ぎます。
子供の場合はメッシュを用いず、筋肉の穴を縛って閉じる方法がとられます。
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大人と子供で鼠径ヘルニアの治療方法が異なるのはなぜですか?
以前は大人の場合でも筋肉の穴を縫い閉じる方法がとられていましたが、手術後の痛みが強く、また再発率(手術部位が破綻して、再び臓器の脱出を来たすこと)が高いことが問題として挙げられていました。
近年はテンション・フリー手術と言い、痛みや緊張が少なく、再発率が低い(2-3%程度)メッシュが用いられるようになりました。
子供にメッシュを用いない理由は、穴を縫い閉じることで治療が可能であるからです。
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鼠径ヘルニアはいつ治療すれば良いですか?
嵌頓(かんとん)はいつ起こるか予測できないことから、鼠径ヘルニアは発症後すぐの治療が推奨されています。
疑わしい場合は、当院まで一度ご相談下さい。
当院のご予約は、電話、Web予約から可能です。またLINEによる無料相談も受け付けております。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。