鼠径ヘルニア豆知識

鼠径ヘルニア(脱腸)はいつ手術するべき?その疑問に回答!

鼠径ヘルニアの診察

大阪・梅田にある鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人の鼠径ヘルニアに対し、内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。

この記事では、「鼠径ヘルニア(脱腸)はいつ手術するべきか」について特集します。ぜひご参考ください。

鼠径ヘルニア(脱腸)はいつ手術するべきか

「鼠径ヘルニア(脱腸)はいつ手術すべきか」という問いに対しては、危険な合併症である「嵌頓(かんとん)」のリスクを考慮すると、できるだけ早く治療(手術)を受けるべきというのが答えになります。

仕事や家庭の事情で早期の治療が難しい場合であっても、少なくとも専門医による診察と診断を早期に受けておくことが推奨されます。

危険な合併症「嵌頓」とは

鼠径ヘルニアを早期に治療すべき理由として、最も注意すべき合併症が「嵌頓」です。

嵌頓とは文字通り「嵌(は)まり込む」という意味で、鼠径ヘルニアの場合は鼠径部の筋肉のすき間に腸などの臓器が入り込み、元の位置に戻れなくなる状態を指します。

嵌頓を起こすと、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎といった重篤な病態を引き起こす可能性があります。さらに、腸閉塞に伴う嘔吐が誤嚥性肺炎につながったり、腸壊死が進行して腹膜炎を発症したりと、命にかかわる深刻な状態に至ることもあります。

この嵌頓は、鼠径ヘルニアの合併症として最も危険で、突発的に起こることがあるため注意が必要です。こうした危険な合併症を未然に防ぐためにも、鼠径ヘルニアは早期の治療が推奨されます。

鼠径ヘルニア(脱腸)とは

鼠径ヘルニアの治療を受けるにあたっては、病気の基本情報を理解しておくことが重要です。

鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根にあたる鼠径部の筋肉にすき間が生じ、そこから腸などの臓器が皮膚の下へ飛び出す病態を指します。一般的には「脱腸」とも呼ばれる病気です。

鼠径ヘルニアは小児によく見られる病気ですが、成人、特に40代以上の男性にも頻繁に発症します。研究報告によれば、男性の約3人に1人が生涯で一度は鼠径ヘルニアを経験するともいわれています。

典型的な症状は、鼠径部にピンポン球のような膨らみが現れることです。この膨らみは立った姿勢や腹部に力を入れたときに大きくなり、横になったり力を抜いたりすると小さくなったり消えたりするという特徴があります。

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、治療には手術が必要です。生活習慣の改善や薬による治療はできず、ヘルニアバンドで患部を押さえる方法もありますが、日常生活の中で常に適切に押さえ続けることは現実的には困難です。

鼠径ヘルニアの手術方法(術式)

鼠径ヘルニアの手術には、主に「鼠径部切開法」と「腹腔鏡手術」の2種類があります。両手術の大きな違いは、「どのようにして鼠径部のヘルニア部位に到達するか」という点です。

鼠径部切開法は、鼠径部を約4cm切開してヘルニア部位に「前方から」到達します。一方、腹腔鏡手術は、お腹に5〜10mm程度の切開を3か所作り、細長いカメラと鉗子を用いて腹部を経由し、ヘルニア部位に「裏側から」到達する方法です。

それぞれの手術方法には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

腹腔鏡手術

鼠径部切開法のメリット・デメリット

■メリット
・古くから採用されている手術方法
・局所麻酔、脊髄麻酔での手術が可能
・手術時間が短い(片方40分程度)
・治療費が安価

■デメリット
・傷が大きい(片方4cm程度)
・術後合併症の慢性疼痛の頻度が高い
・稀に隠れた別の鼠径ヘルニアが見逃されることがある
・両側鼠径ヘルニアの日帰り同時手術が困難(両側に傷ができるため)

腹腔鏡手術のメリット・デメリット

■メリット
・傷が小さく、痛みが少ない
・術後合併症の慢性疼痛が少ない
・両側の鼠径ヘルニアを同じ傷、日帰りで同時に治療が可能
・稀にある隠れた別の鼠径ヘルニアを見逃さない
・ガイドライン上、女性の鼠径ヘルニアに推奨

■デメリット
・手術時間が長い(60分程度)
・習熟した外科医の技術が必要
・全身麻酔が必要
・治療費が高価

鼠径ヘルニアの修復方法

現在の鼠径ヘルニア手術では、ヘルニアが発生している部位(ヘルニア門)を医療用メッシュで補強する方法が主流です。このメッシュはポリプロピレンなどの合成繊維で作られており、長年の医療実績から安全性が確立されています。

鼠径部切開法と腹腔鏡手術のいずれでも、医療用メッシュを用いた補強が一般的に行われています。

まとめ

大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック 受付

鼠径ヘルニアは、放置すると「嵌頓」と呼ばれる危険な合併症を引き起こすリスクがあるため、できるだけ早期に治療(手術)を受けることが重要です。

嵌頓とは、腸などの臓器が鼠径部の筋肉のすき間に入り込み、元の位置に戻れなくなる状態を指します。この状態になると、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎などの重篤な病態を引き起こす可能性があり、緊急手術が必要となることもあります。

仕事や家庭の都合で早期の手術が難しい場合でも、少なくとも早い段階で専門医の診察を受け、正確な診断と治療方針を確認しておくことが大切です。

鼠径ヘルニアの治療は当クリニックを受診ください

鼠径ヘルニアの手術

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。

2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は70件を超えています。また、当院はJR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。

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大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
2022年8月に大阪梅田で開院した鼠径ヘルニア専門クリニック。鼠径ヘルニアを早期の社会復帰が可能な内視鏡日帰り手術で治療しています。「大阪駅」、「梅田駅」からすぐの好アクセスや土日も診療など、患者様の利便性も考慮したクリニックです。
2022年8月に大阪梅田で開院した鼠径ヘルニア専門クリニック。鼠径ヘルニアを早期の社会復帰が可能な内視鏡日帰り手術で治療しています。「大阪駅」、「梅田駅」からすぐの好アクセスや土日も診療など、患者様の利便性も考慮したクリニックです。
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