大阪日帰り外科ブログ

胆石は何科を受診する?受診の目安と検査・治療について解説

胆石は何科を受診する?

大阪・梅田の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック院長の岩村宣亜です。当院では、胆石症をはじめとする胆のう疾患に対して、腹腔鏡による日帰り手術を行っています。

健康診断で胆石を指摘された方や、右上腹部やみぞおちの痛みがあり「胆石かもしれない」と不安を感じている方のなかには、「何科を受診すればよいのだろう?」と悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

胆石は、症状がなく経過観察となる場合もありますが、痛みや炎症を引き起こし、治療が必要となることもあります。そのため、適切な診療科を受診し、必要な検査を受けることが大切です。

本記事では、胆石が疑われる場合の受診先をはじめ、胆石の原因や症状、検査方法、治療の選択肢についてわかりやすく解説します。

胆石は何科を受診する?

胆石が疑われる場合は、消化器内科、消化器外科、または胆石治療を専門とする日帰り手術クリニックを受診するのが一般的です。

消化器内科では、腹部超音波検査(エコー検査)や血液検査などを行い、胆石の有無や胆のうの炎症の有無を確認します。症状が軽い場合や無症状の場合には、定期的な経過観察が選択されることもあります。

一方、胆石による痛みを繰り返している場合や、胆のう炎などの合併症が疑われる場合には、手術による治療が検討されます。そのため、症状がある方や手術を希望される方は、消化器外科や胆石の日帰り手術に対応している専門クリニックへの受診が推奨されます。

近年では、患者さまの状態によっては、腹腔鏡を用いた日帰り手術で治療を受けられるケースも増えています。

胆石とは?原因と主な症状

胆石とは、胆汁の成分が固まって石のようなかたまりとなり、胆のうや胆管の中に形成されたものです。

胆石が存在するだけでは症状が現れないことも多くありますが、胆石によって痛みや炎症などの症状が生じた状態を「胆石症」と呼びます。

胆石の原因

胆汁は肝臓で作られ、胆のうに一時的に蓄えられた後、食事をきっかけに十二指腸へ分泌され、脂肪の消化を助ける役割を担っています。この胆汁に含まれるコレステロールやビリルビンなどの成分バランスが崩れることで結晶化が起こり、徐々に胆石が形成されます。

胆石ができる要因としては、加齢、肥満、脂質の多い食生活、急激な体重減少、糖尿病などが知られています。

胆石が胆のう内にとどまっている間は無症状の場合もありますが、胆のうの出口や胆管を塞ぐと、腹痛や炎症などの症状を引き起こすことがあります。

胆石症の主な症状

胆石症の症状は、胆石の位置や胆汁の流れが妨げられる程度、炎症の有無によって異なります。胆石があっても無症状のまま経過することがありますが、症状が現れた場合には次のような症状がみられます。

上腹部からみぞおちの痛み

胆石症で最も代表的な症状が、右上腹部からみぞおちにかけての強い痛みです。突然起こり、数十分から数時間続くことが多く、特に脂っこい食事の後にみられることがあります。この痛みは「胆石発作」と呼ばれ、背中や右肩に放散することもあります。

腹痛と発熱

胆石が胆のうの出口(胆のう管)を塞ぐと、胆汁の流れが滞り、急性胆のう炎を発症することがあります。この場合、持続する腹痛に加えて発熱や圧痛がみられ、安静にしていても症状が改善しにくくなります。

黄疸

胆石が胆管に落ち込み、胆汁の流れを塞ぐと黄疸が出現します。皮膚や白目が黄色くなり、尿の色が濃くなるのが特徴です。

さらに、この状態に細菌感染が加わると、発熱や悪寒、意識障害などを伴う急性胆管炎へ進行することがあります。急性胆管炎は重症化すると命に関わることもあるため、早急な対応が必要です。

無症状のまま経過する場合も…

健康診断や他の病気の検査中に偶然見つかる無症状胆石も多く、この場合は症状をまったく伴わないこともあります。

ただし、無症状であっても将来的に症状が出現する可能性があるため、必要に応じて治療を受けることが大切です。

胆石が疑われる場合の受診の目安

胆石は無症状のまま経過することもありますが、症状が現れた場合には早めに医療機関を受診することが大切です。特に、胆石による痛みや炎症を繰り返すと、胆のう炎や胆管炎などの合併症につながることがあります。

以下のような症状がみられる場合は、医療機関への受診をおすすめします。

  • 右上腹部やみぞおちの痛みがある
  • 発熱や寒気を伴う
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)がみられる
  • 健康診断や人間ドックで胆石を指摘された

強い腹痛や症状の悪化がある場合は早めの受診を

我慢できないほどの強い腹痛が続く場合や繰り返し起こる場合、発熱や黄疸、嘔吐などを伴う場合は、胆のう炎や胆管炎などの重症化するおそれのある状態の可能性があります。

症状によっては緊急治療が必要になることもあるため、自己判断で様子をみず、速やかに医療機関へ相談することが大切です。

胆石症の検査と診断

胆石症が疑われる場合は、症状や診察所見を確認したうえで、画像検査や血液検査を組み合わせて診断を行います。

腹部超音波検査(エコー検査)

胆石症の検査において、基本となるのが腹部超音波検査(エコー検査)です。

腹部超音波検査では、胆のう内に胆石が存在するかどうかを確認します。また、胆のう壁の肥厚や胆のう周囲の変化を観察することで、胆のう炎が疑われる所見がないかを確認することもできます。

体への負担が少なく、外来でも比較的容易に行えるため、胆石症が疑われる際の第一選択の検査として広く用いられています。

血液検査

血液検査では、体内で炎症が起きていないかを確認するとともに、肝臓や胆道の状態を評価します。

炎症反応や肝胆道系酵素、ビリルビン値などに異常がみられる場合には、胆のう炎や胆管炎、胆管結石による胆汁の流れの障害などが疑われます。

CT検査・MRCP検査

超音波検査で胆管結石の有無が判断しにくい場合や、胆管結石、胆のう炎、胆管炎、急性膵炎などの合併症が疑われる場合には、CT検査やMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)が行われることがあります。

CT検査では胆のうや胆管の状態に加え、胆のう炎や胆管炎の広がり、急性膵炎などの合併症の有無を詳しく評価することができます。一方、MRCPは胆管や膵管を詳しく描出する検査で、胆管内に胆石が存在する可能性がある場合に有用です。

これらの検査結果を総合的に判断し、胆石症の診断ならびに治療方針を検討します。

胆石症の治療方法

胆石症の治療は、症状の有無や胆石の存在部位、炎症や合併症の有無などを総合的に判断して決定されます。胆石が見つかったすべての方に治療が必要となるわけではなく、経過観察が適切と判断される場合もあります。

無症状の胆石の治療方針

腹痛や発熱、黄疸などの症状を認めない無症状の胆石の場合、原則として積極的な治療は行わず、定期的な診察や超音波検査などの画像検査による経過観察が行われます。

ただし、胆のうの状態や合併疾患、将来的な合併症のリスクなどを考慮し、予防的に手術が検討されることもあります。

症状を伴う胆のう結石の治療

胆石発作を繰り返している場合や、急性胆のう炎を発症した場合には治療が必要となります。

症状を伴う胆のう結石に対しては、根本的な治療として胆のう摘出術が行われます。胆のうを摘出しても、胆汁は肝臓から直接腸へ流れるため、通常は日常生活に大きな支障はありません。

現在は、標準的な術式として腹腔鏡下胆のう摘出術が広く行われています。腹部に小さな孔を数か所開けて行う手術で、開腹手術と比べて傷が小さく、術後の痛みが少ないことが特徴です。

また、患者さまの状態によっては、日帰り手術で治療が可能な場合もあり、身体的・生活面の負担を抑えた治療が可能です。

胆管結石の治療

胆管結石は、胆管炎や急性膵炎などの重い合併症を引き起こす可能性があるため、原則として治療が必要です。

治療の中心となるのは、口から内視鏡を挿入して胆管内の胆石を取り除く内視鏡治療(ERCP)です。胆管の閉塞を解除し、胆汁の流れを改善することで、症状の改善や重症化の予防を図ります。胆管炎を伴う場合には、まずERCPによる胆汁の流れの改善を優先して行い、炎症が落ち着いた後に追加の治療を検討することもあります。

また、胆管結石の原因として胆のう結石が関与している場合には、胆管結石の再発予防を目的として胆のう摘出術が検討されます。

胆管結石は放置すると重症化するおそれがあるため、黄疸や発熱、強い腹痛などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

胆石に関するよくある質問

健康診断で胆石を指摘されました。症状がなくても受診した方がよいですか?

症状がない場合でも、一度は医療機関を受診することをおすすめします。

無症状の胆石では経過観察となることも少なくありませんが、胆石の大きさや位置、胆のうの状態によっては治療が検討される場合もあります。今後の方針を確認するためにも、専門医に相談することが大切です。

胆石は自然に治りますか?

胆石が自然になくなることは、基本的にありません。

ごく小さな胆石が自然に十二指腸へ排出されることはありますが、そのようなケースはまれです。

多くの場合、胆石は胆のう内に残り続けます。症状がなく経過することもありますが、胆石の位置によっては胆のうの出口や胆管を塞ぎ、胆石発作や胆のう炎、胆管炎などを引き起こすことがあります。

胆石を放置するとどうなりますか?

無症状のまま経過することもありますが、胆石発作や胆のう炎、胆管炎、急性膵炎などを引き起こすことがあります。

特に腹痛や発熱、黄疸などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

胆石は必ず手術が必要ですか?

胆石が見つかったすべての方に手術が必要となるわけではありません。

無症状の場合は経過観察が選択されることもあります。一方で、胆石発作を繰り返す場合や、胆のう炎・胆管炎などの合併症を発症した場合には、手術や内視鏡治療が検討されます。

胆石の日帰り手術は可能ですか?

患者さまの状態によっては、腹腔鏡による日帰り手術が可能です。

ただし、すべての患者さまが日帰り手術の対象となるわけではありません。年齢や持病の有無、炎症の程度などを総合的に評価したうえで適応が判断されます。

胆のうを摘出しても日常生活に支障はありませんか?

胆のうは胆汁を一時的に蓄える臓器ですが、摘出後も肝臓で作られた胆汁は直接腸へ流れるため、これまでと同様の日常生活を送ることができます。

ただし、手術直後は脂っこい食事で下痢をしやすくなることがあるため、術後しばらくは食事内容に注意しながら過ごすことが大切です。

まとめ|胆石が疑われる場合は専門医に相談を

胆石が疑われる場合は、消化器内科、消化器外科、または胆石治療を専門とする日帰り手術クリニックを受診するのが一般的です。

胆石は無症状のまま経過することもありますが、右上腹部やみぞおちの痛み、発熱、黄疸などの症状が現れた場合には、胆石症や胆のう炎、胆管炎などを発症している可能性があります。また、健康診断や人間ドックで胆石を指摘された場合も、一度専門医に相談し、治療や経過観察の必要性について確認することが大切です。

胆石が疑われる場合は自己判断で放置せず、早めに専門医へ相談しましょう。

胆石症の診断・治療は当院へご相談ください

手術

大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、胆石症をはじめとする胆のう疾患に対し、腹腔鏡を用いた日帰り手術を行っています。

健康診断で胆石を指摘された方や、胆石による腹痛を繰り返している方の中には、「治療が必要なのか分からない」「手術が必要と言われたが日帰りで対応できるのか知りたい」とお悩みの方も少なくありません。

当院では、まず診察や検査を行い、手術の必要性を慎重に判断します。そのうえで、日帰り手術が可能かどうかを含め、患者さまの症状や胆のうの状態、全身状態を総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。

胆石症が疑われる症状でお悩みの方や、胆石の治療について相談をご希望の方は、お気軽に当院までご相談ください。

受診予約について

当院の受診予約は、お電話またはWeb予約にて承っております。

また、受診を検討中の方には、LINEでの無料相談も受け付けています。お気軽にご相談ください。

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大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
院長 岩村宣亜
京都大学医学博士、外科専門医、消化器外科専門医
2022年8月に大阪梅田で大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックを開院。早期の社会復帰を可能にする「鼠径ヘルニアの内視鏡日帰り手術」の普及に取り組んでいます。
京都大学医学博士、外科専門医、消化器外科専門医
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