鼠径ヘルニアってどんな病気?症状から治療法まで解説!
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。
当院には、日々多くの鼠径ヘルニアの患者さまが受診されています。患者さまの中には、受診前に病気について詳しく調べてから来院される方もいれば、「鼠径ヘルニアってどんな病気?」と漠然とした疑問を抱えたまま受診される方もいらっしゃいます。
そこで、この記事では「鼠径ヘルニアの概要」をテーマに、症状や原因、治療法などについてご紹介します。
鼠径ヘルニアってどんな病気?
「鼠径ヘルニア」と聞くと、「どんな病気?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
鼠径ヘルニアとは、その名の通り、鼠径部で発症するヘルニアを指します。
ヘルニアとは、体の構造の異常により、臓器が本来あるべき場所から外に飛び出てしまうことを意味します。ヘルニアに関連する病気には、鼠径ヘルニアのほかに、脳ヘルニア、食道裂孔ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、椎間板ヘルニアなどがあります。
その中でも鼠径ヘルニアは、足の付け根にあたる鼠径部で、腸をはじめとした臓器が外に飛び出す病態を指します。
鼠径ヘルニアの症状
鼠径ヘルニアの典型的な症状は、鼠径部に現れる「ピンポン球のような膨らみ」です。
この膨らみは、立っている時や力を入れるときに大きくなり、横になるか力を抜くと凹んだり消えたりする特徴があります。
その他の症状としては、以下のような内容が挙げられます。
【鼠径ヘルニアの主な症状】
□ 太ももの付け根(股)に、柔らかい膨らみが現れる
□ 膨らみは手で押さえたり、横になると引っ込み、消失する
□ 物を持ち上げたときに、太ももの付け根に膨らみが現れる
□ 長時間歩いたり、立っていると太ももの付け根に違和感や痛みを感じる
□ お腹が張った感じがする、または痛みがある
鼠径ヘルニアの原因
鼠径ヘルニアの原因は、小児の鼠径ヘルニアと成人の鼠径ヘルニアでその原因が大きくことなります。
当院が治療している成人の鼠径ヘルニアにおいては、主に以下の内容が発症原因として挙げられます。
【成人鼠径ヘルニアの発症原因(危険因子)】
1.男性
2.高齢
3.鼠径ヘルニアの家族歴
4.肉体労働の量
5.飲酒歴
6.喫煙歴
参考:鼠径部ヘルニア診療ガイドライン2024より
※2024年8月17日、日本ヘルニア学会HP閲覧。
最新情報は https://jhs.gr.jp/guideline.html をご確認下さい。
成人の鼠径ヘルニアは、身体の構造の違いから、性別では男性に多く発症します。また、加齢によって鼠径部の筋肉が衰えることも、発症の原因となります。
さらに、肉体労働などで腹圧がかかりやすい環境が多い場合も、鼠径ヘルニアの発症リスクを高める要因となります。
鼠径ヘルニアの検査
鼠径ヘルニアの診断は、基本的に身体診察によって行われます。
鼠径ヘルニアの主な症状は、足の付け根である鼠径部の膨らみです。この膨らみは、重いものを持ち上げるなど腹圧がかかる際に発症しやすく、横になるなど腹圧がかからない状態では縮んで消失することがあります。
このような症状を示す疾患は、基本的に鼠径ヘルニア以外にはほとんどないため、身体診察だけでも鼠径ヘルニアかどうかをある程度判断することが可能です。
さらに、必要に応じてCT検査や超音波(エコー)検査などの画像検査を追加し、治療方針の決定に役立てます。
鼠径ヘルニアの治療
鼠径ヘルニアは自然に治癒することはなく、治療には手術が必要です。
内科疾患のように生活習慣の改善や薬剤では治療できません。また、ヘルニアバンドで穴を防ぐといった対策もありますが、日常生活を送りながら適切に穴を防ぎ続けることは現実的には困難です。
このように、手術が唯一の治療法となる鼠径ヘルニアですが、その治療法には主に「鼠径部切開法」と「内視鏡(腹腔鏡)手術」の2種類があります。
また、従来は入院が必要だった鼠径ヘルニアの手術ですが、最近では医療技術の進歩により日帰り手術での治療が可能となっています。
鼠径ヘルニアの早期治療の重要性
鼠径ヘルニアの患者さまの中には、違和感は感じるものの、痛みがないために病気を放置される方がおられます。しかし、鼠径ヘルニアを放置すると、危険な状態である「嵌頓(かんとん)」を発症する可能性があり、非常に危険です。
嵌頓とは「嵌まり込む」ことを意味します。鼠径ヘルニアの場合、鼠径部にできた筋肉の穴に腸が嵌まり込んでしまい、抜けなくなることを指します。
この嵌頓を発症すると、腸閉塞、腸壊死、腹膜炎といった危険な状態に繋がる可能性があります。
危険な合併症である嵌頓を防ぐために、鼠径ヘルニアが疑われる場合、早期に医療機関を受診し、正確な診断と治療を受けることが重要です。
鼠径ヘルニアの治療は当院を受診ください
この記事では「鼠径ヘルニアの概要」をテーマに、症状や原因、治療法などについてご紹介しました。
記事の後半でも触れましたが、鼠径ヘルニアは放置すると、危険な状態である「嵌頓(かんとん)」を発症する可能性があり、注意が必要です。そのため、鼠径ヘルニアの症状がある方は、なるべく早く専門のクリニックを受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
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