大人の臍ヘルニアの見た目とは?画像でわかる症状と治療法
大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人臍ヘルニアに対して内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。
成人の臍ヘルニアは、へその部分が丸く膨らんで見えることで気づかれることが多く、症状が進行すると大きさが変化したり、皮膚の張りや赤みが目立つ場合もあります。特に、押しても戻らない・急な痛みといった症状は危険なサインであり、早期の受診が重要です。
本記事では、成人の臍ヘルニアの見た目の特徴から、放置によるリスク、治療方法までを分かりやすく解説します。
臍ヘルニア(大人)の見た目を画像で確認
成人の臍ヘルニアは、へその部分が丸く膨らんで見えるのが主な特徴です。軽度のうちは「少し出っ張っている」程度ですが、進行するとピンポン玉ほどの大きさになることもあります。ただし、膨らみの大きさには個人差があります。
この膨らみは、お腹に力を入れたとき(腹圧がかかったとき)に強くなり、横になるとへこむことが多いのも特徴です。
皮膚の色は通常と変わりませんが、長期間放置すると皮膚が薄く伸びて光沢を帯びるようになることがあります。また、腸管や脂肪組織が皮膚のすぐ下まで押し出されるため、赤く張ったように見えることもあります。
危険な合併症である「嵌頓(かんとん)」を発症すると、急に赤み・腫れ・痛みが出て、短時間で見た目が悪化します。嵌頓を放置すると腸の血流が途絶え、壊死を起こすおそれがあるため、早急な処置が必要です。


臍ヘルニアとはどのような病気?

臍ヘルニアとは、へその部分(臍部)から腹腔内の腸管や脂肪組織が皮下に飛び出す状態を指し、一般的には「出べそ」として知られています。
へそは胎児期に臍帯(へその緒)が付着していた部位であり、出生後に自然に閉じます。しかし、この部分は腹壁の中でも筋肉層が薄く構造的に弱いため、腹圧が上昇するとヘルニアが起こりやすくなります。
小児に発症する臍ヘルニアは、生後まもなく現れることが多く、成長とともに腹筋が発達することで自然に治るケースがほとんどです。多くの場合、1〜2歳頃までに自然閉鎖するため、原則として経過観察で対応します。
一方、成人の臍ヘルニアは自然に治ることはありません。放置すると、ヘルニア門(脱出する部分)が拡大し、経過とともに徐々に膨らみが大きくなる傾向があります。
臍ヘルニアを放置するとどうなる?

成人の臍ヘルニアは自然に治ることはありません。放置すると症状が進行し、重篤な合併症である「嵌頓」を発症するリスクが高まります。
嵌頓とは、腹壁のすき間から飛び出した腸管などが元の位置に戻らなくなり、腸の通過が妨げられたり、血流が遮断されたりする状態を指します。この状態が進行すると、腸閉塞や腸の壊死を引き起こし、さらに放置すれば腹膜炎など命に関わる危険な病態に至ることもあります。
こうしたリスクを防ぐためにも、成人の臍ヘルニアが疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、専門医による正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
大人の臍ヘルニアの治療法

成人の臍ヘルニアは自然に治ることがないため、根本的な治療には手術が必要です。手術以外に臍ヘルニアを治す方法はありません。
手術では、腹壁に生じた穴(ヘルニア門)を確実に閉鎖します。ヘルニア門の大きさや患者さまの病態、既往歴、年齢などを総合的に判断し、以下の手術法が選択されます。
縫合による閉鎖
ヘルニア門が比較的小さい場合に行われる方法です。腹壁の筋膜を糸で縫い合わせて閉じることで、ヘルニア門を修復します。
人工補強材(医療用メッシュ)を用いた閉鎖
ヘルニア門が一定以上の大きさの場合には、医療用の人工補強材(医療用メッシュ)を使用して腹壁を補強する方法が行われます。メッシュを腹壁にしっかりと固定することで強度が増し、術後の再発リスクを抑えることが可能です。
まとめ|臍ヘルニアは専門医に相談を

臍ヘルニアとは、へその部分から腹腔内の腸管や脂肪組織が皮下に飛び出す状態を指し、一般的には「出べそ」として知られています。
小児に発症する臍ヘルニアは生後まもなく現れることが多く、成長に伴い腹筋が発達することで自然に治るケースがほとんどです。一方、成人の臍ヘルニアは自然に治ることがなく、放置すると症状が進行し、重篤な合併症である「嵌頓」を発症するリスクが高まります。
こうしたリスクを防ぐためにも、成人の臍ヘルニアが疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、専門医による正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
臍ヘルニアは当院までご相談ください

大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人臍ヘルニアに対して内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。
手術は、日本消化器外科学会認定の消化器外科専門医と、日本麻酔科学会認定の麻酔科専門医が連携して担当します。腹腔鏡を用いた低侵襲手術により、術後の痛みを抑え、早期の社会復帰を目指した治療を提供しています。
臍ヘルニアでお悩みの方は、当院までご相談ください。
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