大人の臍ヘルニアは痩せたら治る?体重減少の影響と手術が必要な理由を解説!
大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人臍ヘルニアに対して内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。
おへそがぽこっと膨らむ臍ヘルニアの症状があり、「体重を減らせば治るのではないか」「痩せれば自然に元に戻るのでは」と考えている方も少なくありません。しかし、大人の臍ヘルニアは、体重を減らしても自然に治る病気ではありません。
この記事では、「大人の臍ヘルニアは痩せたら治るのか」という疑問に対する正しい答えをはじめ、臍ヘルニアが起こる原因や特徴、放置するリスク、治療の考え方について、分かりやすく解説します。
大人の臍ヘルニアは痩せたら治る?

結論からいうと、成人の臍ヘルニアは体重を減らしても自然に治ることはありません。
臍ヘルニアは、へその部分にある腹壁の筋膜にすき間ができ、その部分から腸や脂肪組織が外へ押し出されることで、ふくらみとして現れます。これは腹壁の構造そのものに問題が生じている状態であり、成人では一度できた筋膜の欠損が自然に閉じることは期待できません。
体重が減ることで腹圧が下がり、ふくらみが目立ちにくくなったり、違和感が一時的に軽くなったりすることはあります。しかし、筋膜のすき間そのものがなくなるわけではないため、再び腹圧がかかると、ふくらみが出てくることがあります。
そのため、痩せることで症状が改善したように感じても、臍ヘルニアが治癒した状態とはいえません。臍のふくらみや違和感が気になる場合は、専門医に相談し、適切な治療方針を検討することが大切です。
大人の臍ヘルニアが起こる原因と特徴

成人の臍ヘルニアは、生まれつきではなく、成長後に腹壁が弱くなることで発症する後天性の病気です。おへその周囲は構造上、もともと筋膜が薄く弱い部分があり、加齢や体質、生活習慣の影響によってこの部位が脆くなると、腹腔内の組織が外へ押し出されやすくなります。
発症の大きな要因として挙げられるのが、腹圧の上昇です。肥満によって腹腔内脂肪が増えると、腹壁に持続的な負担がかかります。また、妊娠や出産によって腹壁が大きく引き伸ばされると、出産後も筋膜の緊張が十分に回復せず、臍ヘルニアの原因となることがあります。さらに、肝硬変などによる腹水の貯留、慢性的な咳や便秘によるいきみ、重い物を持つ動作を繰り返すことも、臍部への負担を増やす要因です。
症状の特徴としては、立っているときやお腹に力を入れたときに、おへそがぽこっと膨らむことが挙げられます。初期には痛みを伴わず、違和感のみで経過することも少なくありませんが、ヘルニア門が徐々に広がると、膨らみが大きくなり、鈍い痛みや圧迫感を感じるようになる場合があります。
小児の臍ヘルニアとは異なり、成人の臍ヘルニアは自然に治ることはありません。放置すると、時間の経過とともに悪化することがあり、腸や脂肪組織がはまり込み戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。嵌頓が生じると、強い痛みや吐き気、腸閉塞などを引き起こし、場合によっては緊急手術が必要となることもあるため、注意が必要です。
臍ヘルニアの嵌頓とは

嵌頓とは、腹壁の隙間から脱出した腸管などが元の位置に戻らなくなり、腸の通過が障害されたり、血流が遮断されたりする状態を指します。この状態が進行すると、腸閉塞や腸壊死を引き起こし、放置すれば腹膜炎といった命に関わる深刻な病態に至ることもあります。
嵌頓は、いつ・どのタイミングで起こるかを事前に予測することが難しく、症状が軽度の場合でも、突然発症することがあります。
このようなリスクを回避するためにも、成人の臍ヘルニアが疑われる際には、早めに医療機関を受診し、専門医による正確な診断と治療を受けることが重要です。
大人の臍ヘルニアは手術でしか治らない

成人の臍ヘルニアは自然に治癒することはなく、根本的な治療には手術が必要となります。臍ヘルニアを改善する方法は、外科的治療に限られます。
手術では、腹壁に生じた穴である「ヘルニア門」を閉鎖し、腹壁の強度を回復させる処置を行います。ヘルニア門の大きさをはじめ、患者さんの病態、既往歴、年齢、生活背景などを総合的に判断したうえで、適切な手術方法が選択されます。
縫合による閉鎖
ヘルニア門が比較的小さい場合には、弱くなった筋膜を糸で縫い合わせて閉じる方法が行われます。ヘルニア門の大きさや腹圧のかかり方によっては、再発のリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
人工補強材(メッシュ)を用いた閉鎖
ヘルニア門が一定以上の大きさの場合には、医療用の人工補強材であるメッシュを用いて腹壁を補強する方法が選択されます。メッシュをヘルニア門全体に固定することで腹壁の強度が高まり、術後の再発リスクを低減できる点が大きな特徴です。
どの手術方法が適しているかは、患者さん一人ひとりの状態によって異なります。臍ヘルニアが疑われる場合は、早めに専門医の診察を受け、適切な治療方針を決定することが大切です。
まとめ

成人の臍ヘルニアは、体重を減らしても自然に治ることはありません。小児の臍ヘルニアとは異なり、成人の臍ヘルニアは生まれつきのものではなく、成長後に腹壁が弱くなることで発症する後天性の病気です。腹壁の構造そのものに問題が生じている状態であり、成人では一度生じた筋膜の欠損が自然に閉じることは期待できません。
放置すると、時間の経過とともに症状が悪化し、腸や脂肪組織がはまり込んで戻らなくなる「嵌頓」を起こす可能性があります。嵌頓が生じると、強い痛みや吐き気、腸閉塞などを引き起こし、場合によっては緊急手術が必要となることもあるため、注意が必要です。
そのため、成人の臍ヘルニアが疑われる場合には、早めに医療機関を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けることが重要です。
臍ヘルニアは当院までご相談ください

大阪・梅田の「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人臍ヘルニアに対して内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。
手術は、日本消化器外科学会認定の消化器外科専門医と、日本麻酔科学会認定の麻酔科専門医が連携して担当します。腹腔鏡を用いた低侵襲手術により、術後の痛みを抑え、早期の社会復帰を目指した治療を提供しています。
臍ヘルニアでお悩みの方は、当院までご相談ください。
関連ページ





