腸のヘルニア|鼠径ヘルニア(脱腸)をわかりやすく解説!
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。
当クリニックでは日々、鼠径ヘルニアに特化した診療、ならびに内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っています。
この記事では、主に腸が脱出することで起こるヘルニア「鼠径ヘルニア(脱腸)」について特集します。
ヘルニアとは
ヘルニアとは、身体の中の臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態を指します。その語源は、「飛び出る」や「脱出」を意味するラテン語の「hernia」からきています。
ヘルニアの病気には、腰や首で起こる腰椎椎間板ヘルニアや頚椎椎間板ヘルニア、腹部で起こる鼠径ヘルニアや腹壁ヘルニア、腹部でもへそで起こる臍ヘルニアがあります。
その他のヘルニアには、食道裂孔ヘルニアや脳ヘルニアなどが挙げられます。
その中でも、主に腸が脱出する腹部のヘルニアの代表が「鼠径ヘルニア」です。
鼠径ヘルニアについて
鼠径ヘルニアは、太ももの付け根(鼠径部)の筋肉に穴が開き、鼠径部の膨らみを認めるとともに、腸をはじめとした臓器が外に飛び出す病態を指します。一般的に、脱腸とも呼ばれる病気です。
鼠径ヘルニアは小児によく見られる病気ですが、成人、特に40代以上の男性にも頻繁に発症します。研究報告によれば、男性の3人に1人が鼠径ヘルニアを生涯に一度発症するともされています。
典型的な症状は、鼠径部にピンポン球のようなふくらみ(しこり)が現れることです。このふくらみは、立っている時や力を入れるときに大きくなり、横になるか力を抜くとふくらみが凹んだり消えたりします。
鼠径ヘルニアは自然治癒することはなく、治療には手術が必要です。手術は、主に「内視鏡(腹腔鏡)手術」と「鼠径部切開法」の2種類があります。
鼠径ヘルニアは放置すると危険
鼠径ヘルニアの発症初期においては、鼠径部の膨らみなど違和感は感じるものの痛みはなく、日常生活にも影響が少ないことがあります。そのため医療機関を受診せず、放置してしまう患者さまも少なくありません。
しかし、鼠径ヘルニアを放置すると、危険な状態である「嵌頓(かんとん)」を発症するリスクが高まります。
この「嵌頓」とは、鼠径部に生じた筋肉の穴に腸をはじめとした臓器が嵌まり込み、抜け出せなくなることを指します。
嵌頓を起こすと、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎といった危険な状態を発症する可能性があります。腸閉塞に伴う嘔吐や誤嚥性肺炎、腸壊死に伴う腹膜炎といった病態は、命に危険を及ぼす可能性があります。
この嵌頓は、鼠径ヘルニアの合併症として最も危険で、突如として現れます。
嵌頓という危険な合併症を防ぐため、鼠径ヘルニアが疑われる場合、まずは専門医に相談し、診察や検査を受けて正確な診断を得ることが重要です。
鼠径ヘルニアの治療は当クリニックを受診ください
JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、成人鼠径ヘルニアを治療しています。
当院は外科専門医・消化器外科専門医である院長、ならびに麻酔科専門医により、鼠径ヘルニアの内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術を行っております。
また、平日のご来院が難しい患者さまに向けて、土曜日・日曜日にも診療、手術を行っております。
鼠径部の膨らみ、痛みなどの症状でお悩みの方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。
ぜひ一度、当院を受診ください。