鼠径ヘルニアの受診は内科で良いの？適切な診療科を解説！
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。
当院では、腹腔鏡手術を用いた日帰り手術で鼠径ヘルニアを治療しています。
鼠径ヘルニアという病気は、患者数が多い一方で認知度がそれほど高くないため、患者さまがその症状を感じた際に、何科を受診すれば良いか迷われることがあります。
患者さまの中には、受診先がわからず内科を受診される方もおられます。
（まずは内科のかかりつけ医に相談することは間違っておらず、その後に適切な医療機関へ紹介していただけるかと思います。）
そこで、この記事では「鼠径ヘルニアの適切な診療科」についてご紹介します。
鼠径ヘルニアとは
まず、鼠径ヘルニアの概要についてご紹介します。
既に鼠径ヘルニアという病気の内容を知っているという方は、第2部の「鼠径ヘルニアの適切な診療科」まで移動いただければと思います。
鼠径ヘルニアの「鼠径」は、足の付け根の部分にあたる「鼠径部」に由来します。また、ヘルニアとは、体の構造の異常により、臓器が本来あるべき場所から外に飛び出てしまうことを意味します。
鼠径ヘルニアとは、その名の通り、鼠径部で発症するヘルニアを指します。
病態としては、鼠径部の筋肉に穴が開き、腸をはじめとした臓器が外に飛び出す状態を指します。この鼠径ヘルニアは、脱腸とも呼ばれる病気です。
鼠径ヘルニアの症状
鼠径ヘルニアの典型的な症状は、鼠径部に現れる「ピンポン球のような膨らみ」です。
この膨らみは、立っている時や力を入れるときに大きくなり、横になるか力を抜くと凹んだり消えたりする特徴があります。
その他の症状としては、以下のような内容が挙げられます。
鼠径ヘルニアの主な症状
□ 太ももの付け根（股）に、柔らかい膨らみが現れる
□ 膨らみは手で押さえたり、横になると引っ込み、消失する
□ 物を持ち上げたときに、太ももの付け根に膨らみが現れる
□ 長時間歩いたり、立っていると太ももの付け根に違和感や痛みを感じる
□ お腹が張った感じがする、または痛みがある
鼠径ヘルニアの適切な診療科
この鼠径ヘルニアですが、何科を受診すればよいのでしょうか？
後ほど詳しくご紹介しますが、鼠径ヘルニアの治療は手術が必要なため、外科的な治療を行う「外科」もしくは「消化器外科」が適切な受診先（診療科）となります。
また、近年では鼠径ヘルニアの治療に特化した専門クリニックも増えています。そのような鼠径ヘルニア専門クリニックも適切な受診先です。
もし専門クリニックや外科・消化器外科が近くにない場合は、まずはご自身のかかりつけ医にご相談いただき、その後、適切な医療機関を紹介してもらうことをおすすめします。
鼠径ヘルニアの治療法
先ほどもご紹介しましたが、鼠径ヘルニアの治療には手術が必要です。放置しても自然に治癒することはなく、内科疾患のように生活習慣の改善や薬剤で治療することはできません。
また、ヘルニアバンドで穴を防ぐといった対策もありますが、日常生活を送りながら適切に穴を防ぎ続けることは、現実的には困難です。
手術が唯一の治療法となる鼠径ヘルニアですが、その主な手術方法には「鼠径部切開法」と「内視鏡（腹腔鏡）手術」の2種類があります。
さらに、従来は入院が必要だった鼠径ヘルニアの手術は、最近では医療技術の進歩により日帰り手術での治療が可能となっています。
手術の方法や日帰り手術の詳細については、以下の関連記事をご参考ください。
早期治療の重要性
鼠径ヘルニアという病気は、症状が軽い場合、鼠径部の膨らみに伴って違和感を感じるものの、痛みがないことがしばしばあります。また、治療には手術が必要なため、医療機関を受診せずに放置してしまう患者さまも少なくありません。
しかし、鼠径ヘルニアを放置すると、「嵌頓（かんとん）」と呼ばれる危険な状態を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
「嵌頓」とは、鼠径部に生じた筋肉の穴に腸などの臓器が嵌まり込み、抜け出せなくなることを指します。嵌頓を起こすと、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎といった危険な状態を引き起こす可能性があり、時には命に危険を及ぼすこともあります。
この嵌頓は、鼠径ヘルニアの初期でも発症する可能性があるため、鼠径ヘルニアは早期治療が重要です。
まとめ
この記事では「鼠径ヘルニアの適切な診療科」についてご紹介しました。
ご紹介した内容を以下にまとめます。
まとめ
鼠径ヘルニアの治療は手術が必要なため、外科的な治療を行う「外科」もしくは「消化器外科」が適切な受診先（診療科）。
鼠径ヘルニアの治療法は手術のみ。放置しても自然に治癒することはなく、内科疾患のように生活習慣の改善や薬剤で治療することはできない。
鼠径ヘルニアは早期治療が重要。放置すると、「嵌頓（かんとん）」と呼ばれる危険な状態を引き起こす可能性がある。
今回ご紹介した内容が、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
鼠径ヘルニアは当院までご相談ください
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡（腹腔鏡）による日帰り手術で治療しています。
2022年8月の開院以降、当院は多数の鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は60件を超えており、多くの患者さまを治療しています。
また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
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