鼠径ヘルニア手術後の膨らみやしこりについて解説!
 
            大阪・梅田にある鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人の鼠径ヘルニアに対し、内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。
本記事では、鼠径ヘルニア手術後にみられる膨らみや腫れの原因と経過、受診が必要となる症状の目安などについて解説します。ぜひご参考ください。
鼠径ヘルニア手術後に起こる膨らみや腫れの原因と経過

鼠径ヘルニアの手術後には、手術部位やその周囲に膨らみ(しこり)や腫れが生じることがあります。これらは術後によく見られる所見であり、多くの場合は時間の経過とともに自然に軽快していきます。
代表的な原因のひとつが「漿液腫(しょうえきしゅ)」です。ヘルニアで膨らんでいた部分には、手術後に隙間が残りやすく、そこにリンパ液や組織液がたまることで柔らかい膨らみが生じます。漿液腫は一見再発のように見えることもありますが、多くは体内で徐々に吸収され、数週間から数か月以内に目立たなくなるのが一般的です。
また、組織が治癒する過程で一時的に炎症による腫れや皮下出血が起こることもあります。術後しばらくは青あざのような皮膚の変色や軽度の腫れを伴うことがありますが、通常は数日から数週間で改善します。
このように、鼠径ヘルニア手術後の膨らみや腫れの多くは、体が自然に回復していく過程でみられる一時的な現象です。症状の持続期間や程度には個人差がありますが、一般的には徐々に落ち着いていきます。
手術後の膨らみ・しこりと鼠径ヘルニアの再発との違い

鼠径ヘルニアの手術後に見られる膨らみやしこりの多くは、漿液腫(しょうえきしゅ)や炎症による腫れといった一時的な変化によるものです。
このような術後の一過性変化と鼠径ヘルニアの再発には、症状の現れ方や経過に違いがあります。漿液腫や炎症による膨らみは、時間の経過とともに徐々に小さくなる傾向があります。一方、再発の場合は膨らみが次第に大きくなったり、立位や咳をした際に膨らみが強く出るのが特徴です。
さらに、再発による膨らみは腹圧がかかったときに目立ちやすく、横になると小さくなり、手で押すと戻るといった特徴がみられます。
このような経過や症状に注意することで、再発との違いを見分けることは可能です。ただし、自己判断が難しい場合も少なくないため、迷った際には医師の診察を受け、適切な診断を受けることが大切です。
受診が必要となる症状の目安

鼠径ヘルニアの手術後に見られる膨らみやしこりの多くは、時間の経過とともに自然に軽快します。しかし、なかには医療機関での診察が必要となるケースもあります。次のような症状がある場合は、早めに手術を受けた医療機関や専門医への相談が推奨されます。
- 膨らみが時間の経過とともに大きくなっている
- 術後数か月経過しても膨らみやしこりが改善しない
- 強い痛みや圧迫感が持続している
- 腫れた部位に赤みや熱感がある、または発熱を伴う
- 創部から膿のような排液(悪臭)が出る、創が開いてきた
これらの症状は、鼠径ヘルニアの再発や感染、血腫の増大などを示している可能性があります。放置すると症状が悪化することもあるため、自己判断せずに医師の診察を受けることが重要です。
まとめ

鼠径ヘルニアの手術後にみられる膨らみやしこりの多くは、漿液腫(しょうえきしゅ)や炎症による腫れといった一時的な反応です。これらは術後によくみられる変化であり、多くの場合、時間の経過とともに自然に軽快します。
一方で、「膨らみが徐々に大きくなっている」「術後数か月経っても改善しない」といった症状がある場合には、早めに手術を受けた医療機関や専門医に相談することが推奨されます。
膨らみが次第に大きくなったり、立位や咳をした際に目立つといった症状がある場合は、鼠径ヘルニアの再発が疑われます。放置すると症状が悪化する恐れがあるため、自己判断せず医師の診察を受けることが重要です。
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鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は70件を超えています。
また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
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