【不安】痛がりなんですが大丈夫でしょうか？

大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
岩村宣亜（せんあ）です。

鼠径ヘルニア（脱腸）は自然治癒することなく
治療には手術が必要なのですが、
手術と聞くと余計に足が重くなるお気持ち、
痛いほど分かります。

私自身も痛みには非常に敏感であり、
日々の診療の中で、患者さまには
痛みで辛い思いをされることのないよう
最大限の配慮を行っております。

当院で行う内視鏡手術は
5mm程度と小さい傷3箇所で行います。

もちろん個人差はありますが
基本的に手術後の傷の痛みは小さく
ヘルニアがあった部分に多少の違和感を
感じられる程度かと思います。

本日は、当院の痛みを抑える取り組みについて
分かりやすくお話させて頂きます。

その１: 全身麻酔中の鎮痛薬投与

当院が採用する内視鏡手術には、
全身麻酔が不可欠です。

全身麻酔中は患者さまは完全に眠った状態であり
点滴から鎮痛薬を投与いたします。

一般に、手術中に使用する鎮痛薬は
オピオイドと呼ばれる麻薬性鎮痛薬であり
強力な鎮痛作用を持ちます。

日帰り手術における麻酔では
作用時間が短いものを選択的に使用するため、
投与を中止すると作用は短時間で消失し
呼吸抑制といった悪い影響が遷延することは
基本的にありません。

また、手術終了時に麻酔薬投与を止めると
時間経過と共に意識は戻りますので
目が覚めないかも？と言ったご心配を
抱かれる必要はありません。

その２: 局所麻酔による術中術後の鎮痛

手術中には、先述の鎮痛薬に加えて
局所麻酔薬を併用します。

局所麻酔とは、その名の通り
限られた場所に効かせる麻酔方法であり
傷のある部分の痛みを集中的に和らげます。

歯医者さんで使用する麻酔だとご理解ください。

手術終了間際に傷に直接
局所麻酔薬を投与することで、
手術終了後の傷の痛みを和らげます。

その３: 点滴、内服鎮痛薬による術後の鎮痛

手術終了後の痛みを抑えるため、
局所麻酔に加えて
点滴や内服での鎮痛薬を併用します。

手術終了前後での点滴の鎮痛薬と、
手術後30分程度、飲水可能になった時点での
内服の鎮痛薬をご用意しております。

ここでご用意する鎮痛薬は、
NSAIDs（ロキソニンなど）や
アセトアミノフェン（カロナールなど）といった
ごく一般的な処方になります。

作用は数時間持続しますし、
追加で頓服の鎮痛薬をお持ち帰り頂きます。

患者さまへのご負担を、とにかく少なく

いかがだったでしょうか？
ご不安が少しでも和らげば幸いです。

全ての薬剤には、
アナフィラキシー（アレルギー）を始めとした
副作用の可能性がありますが
適切な管理下で投与することで
基本的に安全に使用することが可能です。

当院の最大の存在意義は、

『治療にまつわる患者さまへの
身体的、精神的、時間的ご負担を
限りなく小さくし、
スムーズに実生活に戻って頂くこと』

これに尽きる、と考えます。

最高、最良なんてものは
医療には存在し得ませんが

限りなくその状態に近付くため
常に改善を続ける存在でありたいと
切に願います。

本日は以上です。

ご一読いただき、ありがとうございました。

大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック

岩村　宣亜

鼠径ヘルニアの治療は当院を受診ください

JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、鼠径ヘルニアを内視鏡（腹腔鏡）による日帰り手術で治療しています。

鼠径ヘルニアの症状があるなど、お困り・お悩みの方はぜひ当院を受診ください。