【質問】治療費はいくらかかりますか?
大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックの岩村宣亜(せんあ)です。
鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)の治療は、
手術による修復です。
手術と聞くと、
『治療費が高額になるのでは?』
と、ご心配の方も多いと思われます。
結論から申しますと、
患者様のご年齢や所得に応じてご負担額は変わりますが
高額療養費制度という制度の活用により
一定額以上のご負担は不要となります。
今回は、当院における鼠径ヘルニアの治療費について
詳しくお話させて頂きます。
『保険点数制度』とは
日本における保険診療の医療費を規定する方法として、
診療報酬というものが定められています。
様々な処置に対して『保険点数』が定められており
1点=10円というルールがあります。
例えば、背中にある5cm大の粉瘤(できもの)を取り除く場合
3,230点=32,300円が手術そのものの費用となります。
その他雑費を加えて、3割負担の患者様の場合は
ご負担額が約1万円強、となります。
もちろん、当院の治療も
保険診療で受けて頂くことが可能です。
当院の治療費は大きく分けて、
・手術費用
・診察費などその他の費用
に分けられます。
当院の手術費用の3割をご負担頂いた場合、
約12万円となります。
ただし、この金額がそのままご負担頂く金額
という訳ではありません。
患者さまのご年齢、所得に応じたご負担額
日本には『高額療養費制度』というものがあります。
これは、医療費の家計への負担額を減らす目的で
一ヶ月以内の保険医療に関する医療費が上限を超えた際、その額が支給される
というものです。
(言い換えると、患者さまごとに定められた月の上限額を超えてのご負担はございません)
具体例を挙げますと、
- 69歳以下、年収370万円から770万円の場合
月のご負担額上限は¥81,430 - 69歳以下、年収156万円から370万円の場合
月のご負担額上限は¥57,600 - 70歳以上、年収156万円から370万円の場合
月のご負担額上限は¥18,000
となります。
(※患者様に応じて、診察費用や準備物品等など
数千円〜一万円程度が上乗せされる場合があります)
これに対して、同じ手術を入院で行った場合
差額ベッド代や食事代などの諸費用は公費負担の対象外ですので、
全額自己負担となります。
日帰り手術の場合、
こういった費用は一切不要です。
高額療養費制度について詳しくご覧になりたい方は、
厚生労働省のリンク先をご参照ください。
日帰り内視鏡手術クリニックだから出来ること
いかがだったでしょうか?
ご負担額に対する捉え方は、
患者様さま一人ひとり、異なると思います。
ただ、ひとつの事実と致しまして
日帰り手術は、入院での同じ手術に比べて
患者さまの大切なお時間のみならず
金銭的なご負担を減らすことにも貢献します。
日帰り内視鏡手術は少しずつ普及過程にある一方で
現在日本では、全ての患者さまに入院を強いる医療施設が
全国的にも多く存在します。
その背景には、現在の保険診療のシステムにおいて
入院施設を持つ病院にとって、
『入院をさせた方が売り上げが高く上がる』
というジレンマがあるのも事実です。
当クリニックでは、
『日帰り内視鏡手術クリニックにしか出来ないことはなんだろう?』
という自問自答を繰り返し、
患者さまの限られたお時間の中で
『当院を選んで本当に良かった』
素直にそう感じて頂けるような、
そんなクリニック作りに邁進致します。
本日は以上です。
ご一読いただき、ありがとうございました。
大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
岩村 宣亜
鼠径ヘルニアの治療は当院を受診ください
JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
鼠径ヘルニアの症状があるなど、お困り・お悩みの方はぜひ当院を受診ください。