鼠径ヘルニア豆知識

【質問】ガイドラインとは?EBMってなに?

大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
岩村宣亜(せんあ)です。

ガイドラインやEBMという言葉、聞きなれない言葉かと思われますが
情報が溢れる現代社会において、良質な情報を見分けるという点においてとても大切です。

本日は、エビデンスにまつわるお話について
少し専門的な内容ではありますが、分かりやすくお話させて頂きます。

EBM=根拠に基づく治療

EBM (Evidence-Based Medicine) とは、日本語では『根拠に基づく治療』と訳されており
厚労省のHPにおいては、最良の「根拠」を思慮深く活用する医療のことと表現されています。

分かりやすく言い換えると、
『良質な情報を集めて、万人にとって明らかに良いとされる医療行為を、最新の知見をもって選択し、提供しましょう』
という提言です。

こと医療の業界においては、情報の質が命に直結する可能性をもつことに加え
情報の局在に嫌が応にも偏りが生じます。
この背景から、質の良い情報を持つ側(医療者や専門家側)が、
持たない側(その他大勢)に対して責任を持ち、無償で情報を提供する必要があります。

一方で、我々医療者にとっても
目の前の患者さまに、どのような選択肢を提示し、どの治療を選ぶべきなのか
この選択や解釈を個人で行うことは非常に難しく、時に危険であるのが現実です。

これには、病気の種類のみならず、重症度や臓器の種類、
時には性別や国籍など、選択肢が無数に渡ることが理由として挙げられます。

実際の現場では、医療者一人ひとりが個別の判断を求められるのですが
その根拠となるものが、このEBMです。

では、EBMは何をもとに構成されているのでしょうか?

それは、一つひとつの質の高いエビデンス(=証拠、根拠)です。

医療におけるエビデンスとは、
世界中から発表された様々な論文の集合知です。

論文にも質の高いものから低いものまで様々な種類があります。
参考までに以下、有名なオクスフォード大学の分類をご紹介します。

1. システマティックレビュー/ランダム化比較試験のメタアナリシス
2. 一つ以上のランダム化比較試験による
3. 非ランダム化比較試験による
4. a:コホート研究/b:症例対照研究、横断研究
5. 記述研究(症例報告、ケースシリーズ)
6. 患者データに基づかない、専門委員会や専門家個人の意見

このうちの最も質の高い分類、システマティックレビューやメタアナリシスとは
数多くの論文の結果を統合することで論文の質を更に高めたものであり
後に説明するガイドラインの策定にも用いられています。

また、よく勘違いされるためご理解頂きたいこととして
専門家の意見が最もエビデンスに乏しいものである、ということです。

例え〇〇病院の院長や、〇〇大学の教授と言った著名な医師の経験に基づいた発言であっても、
エビデンスを度外視した個人の意見であれば、結果的に
エビデンスには乏しくなります。

ガイドライン=標準治療を行うための指針

医療界におけるガイドラインとは、
先程ご紹介したシステマティックレビューやメタアナリシスなど
エビデンスレベルの高い(=質が担保された)情報をもとに、各組織における代表人が集まって策定した治療指針のこと
です。

日本においても各疾患ごとにガイドラインが定められており
日本中どこに行っても、どの医師の診療を受けても、
一定の質が担保された診療が受けられることを目的として作成されています。

エビデンスを大切にする(=EBMを遵守する)ことはとても重要なのですが、
実際の現場においては、エビデンスだけでは測れない部分があることも事実です。

例えば、ある疾患に対してAという治療、Bという治療の選択肢があるとします。
それぞれにメリット・デメリットがあり、治療効果にも大差がないとなった場合
どちらの治療を選ぶべきなのか、我々医療者側でも迷う場合があります。
このような場合に、判断の根拠となるものがガイドラインです。

このガイドラインももちろん万能ではないのですが、
『ガイドラインを守る』ということはとても大切なことです。

ガイドラインを守る、つまり標準治療を行うということは
現在の患者さまに質の担保された治療を提供するのみならず

診療経験を積み重ねていくことで、将来の患者さまへの貢献にもつながります。

もちろん、鼠径ヘルニアにもガイドラインが存在します。

日本ヘルニア学会という組織の主導のもと作られており、
日本における鼠径ヘルニアの診療経験が多い施設や医師達が
意見を持ち寄って内容を定めています。

当院は診療ガイドラインを遵守します

いかがだったでしょうか?

保険診療を行う医療機関は、すべての患者さまに対して
公式に質が担保された治療を行うことが義務付けられています。

当院はガイドラインを遵守し、すべての患者さまに標準治療を提供いたします。

また、各領域の専門医が責任を持って、
背景が一人ひとり異なる患者さまにとって最適な選択肢を提示させて頂きます。

 

本日は以上です。

ご一読いただき、ありがとうございました。

 

大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック

岩村宣亜

鼠径ヘルニアの治療は当院を受診ください

JR大阪駅から徒歩3分の大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックでは、鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。

鼠径ヘルニアの症状があるなど、お困り・お悩みの方はぜひ当院を受診ください。

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大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
院長 岩村宣亜
外科専門医、消化器外科専門医
2022年8月に大阪梅田に大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックを開院。早期の社会復帰が可能な鼠径ヘルニアの内視鏡日帰り手術の普及に努める。
外科専門医、消化器外科専門医
2022年8月に大阪梅田に大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニックを開院。早期の社会復帰が可能な鼠径ヘルニアの内視鏡日帰り手術の普及に努める。
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