鼠径ヘルニアの手術時間はどのぐらいかかる?専門医が解説!

大阪・梅田にある鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人の鼠径ヘルニアに対し、内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。
本記事では、「鼠径ヘルニアの手術にかかる時間」について解説します。
鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアは、一般的に「脱腸」とも呼ばれ、太ももの付け根(鼠径部)の筋肉に穴が開き、その穴から腸などの臓器が外に飛び出す病気です。典型的な症状として、鼠径部にピンポン球のような膨らみが現れます。この膨らみは、立っている時や力を入れると大きくなり、横になるか力を抜くと凹んだり消えたりするのが特徴です。
鼠径ヘルニアは自然に治ることがなく、治療には手術が必要です。ヘルニアバンドを用いて一時的に穴を塞ぐ方法もありますが、日常生活の中で適切に使用し続けることは現実的に困難です。
治療法としては、主に「内視鏡(腹腔鏡)手術」と「鼠径部切開法」の2種類があります。どちらの手術でも、ヘルニアが発生している部位(ヘルニア門)を医療用のメッシュで補強・修復する方法が一般的です。
鼠径ヘルニアの手術時間はどのぐらいかかる?

鼠径ヘルニアの手術時間は、選択する手術方法によって異なります。
腹腔鏡手術の場合、片側の鼠径ヘルニアであれば手術自体に約1時間、麻酔の準備や回復に約30分かかります。両側の鼠径ヘルニアを手術する場合は、手術時間が約2時間となることが一般的です。
鼠径部切開法の場合は、手術時間はおよそ30分から1時間程度です。
ただし、これらの手術時間はあくまで目安であり、過去に腹部の手術を受けたことがある方や、再発した鼠径ヘルニアの手術を行う場合は、手術にかかる時間が長くなる可能性があります。
鼠径ヘルニアの手術後の生活について

鼠径ヘルニアの手術は日帰りで受けることも可能であり、術後は比較的早い段階で日常生活に戻ることができます。ただし、術後の過ごし方にはいくつか注意点があります。
アルコールの摂取は後出血(止まっていた出血がまた再開すること)リスクが伴いますので、術後一週間程度はお控え下さい。浴槽につかるのも創部感染や後出血のリスクとなりますので、術後一週間程度はお控え下さい。
仕事については、手術翌日からデスクワークや軽い立ち仕事への復帰が可能です。長時間の立ち仕事は2、3日後を目安にしてください。
運動については、術後1週間が経過すれば、散歩やジョギングなどの軽い運動が可能になります。ただし、負荷の高いスポーツや腹筋運動、ゴルフなどは2週間後を目安に再開してください。術後1か月が経過すると、メッシュの固定が完了し、手術前と同じように日常生活を送ることができます。
まとめ

鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、治療には手術が必要です。手術方法には、内視鏡を用いた腹腔鏡手術と、鼠径部を直接切開する鼠径部切開法の2種類があります。
腹腔鏡手術の場合、片側の鼠径ヘルニアでは手術自体に約1時間、麻酔の準備や回復に約30分かかります。両側の鼠径ヘルニアを手術する場合は、手術時間が約2時間となることが一般的です。
鼠径部切開法の場合、手術時間はおよそ30分から1時間程度です。
手術時間は方法によって異なりますが、いずれも日帰り手術で治療でき、早期の社会復帰が可能です。手術方法は医師と相談のうえ、自身の状態に適した治療を選ぶことが大切です。
鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は60件を超えています。
また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
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