鼠径ヘルニア豆知識

嵌頓とは|鼠径ヘルニアの危険な合併症をわかりやすく解説!

鼠径ヘルニアの症状

大阪・梅田にある鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人の鼠径ヘルニアに対し、内視鏡(腹腔鏡)を用いた日帰り手術を行っています。

本記事では、鼠径ヘルニアの危険な合併症である「嵌頓」について解説し、早期治療の重要性を解説します。なお、記事の内容は、ページ最下部に掲載しているYouTube動画でも紹介しています。あわせてご参考ください。

鼠径ヘルニアとは

まず、嵌頓を理解するために、鼠径ヘルニアの病態と症状を知っておくことが重要です。

鼠径ヘルニアは、太ももの付け根にあたる鼠径部の筋肉のすき間から、お腹の中の腸などの臓器が皮膚の下に飛び出す病態を指します。一般には「脱腸」とも呼ばれています。小児に多く見られる病気ですが、成人男性、特に40代以降の方にもよくみられます。

代表的な症状は、鼠径部に現れるピンポン玉ほどの軟らかい膨らみです。この膨らみは、立っているときやお腹に力を入れたときに目立ち、横になると自然に引っ込むのが特徴です。放置しても自然に治ることはなく、徐々に膨らみが大きくなる傾向があります。

ほかにも、鼠径部の不快感や鈍い痛みが出現することがあり、進行すると排便や排尿に支障が出ることもあります。

嵌頓とは

鼠径ヘルニアを放置すると、症状が徐々に悪化し、日常生活に支障をきたすだけでなく、時に命に関わる深刻な合併症へと進行することがあります。その中でも特に危険な状態が「嵌頓(かんとん)」です。

鼠径ヘルニアの嵌頓
鼠径ヘルニアの嵌頓

嵌頓とは、飛び出した腸などの臓器が筋肉のすき間に挟まったまま戻らなくなる状態を指します。この状態になると、腸の血流が遮断され、腸閉塞や壊死、さらには腹膜炎など重篤な合併症を引き起こす危険があります。

この嵌頓は、鼠径ヘルニアの合併症として最も危険で突然現れる可能性があります。鼠径ヘルニアでは、この合併症である嵌頓を防ぐために治療を推奨していると言っても過言ではありません。

次項では、嵌頓が引き起こす具体的なリスクや、その危険性について詳しく解説します。

嵌頓のリスク:腸閉塞

嵌頓が起こると、腸が狭い隙間に締め付けられて内容物が通らなくなり、「腸閉塞」の状態になります。これにより腹部膨満感、食欲不振、悪心・嘔吐などが出現し、急速に全身状態が悪化する可能性があります。進行すると腸が過度に拡張し、穿孔(穴が開く)を生じることもあります。

嵌頓のリスク:腸壊死(腸が腐る)

締め付けられた腸に血流が届かなくなる(虚血)状態が続くと、腸の組織が壊死してしまいます。壊死した腸は自然には回復せず、手術による切除が必要です。さらに、壊死によって腸内の細菌や毒素が血中に漏れ出すと、敗血症を引き起こすリスクがあり、命に関わることもあります。

嵌頓のリスク:腹膜炎

腹膜炎とは、腹腔内の臓器を覆う膜(腹膜)に炎症が起きる状態です。嵌頓によって腸の血流が遮断され、壊死や穿孔(穴が開く)が生じると、腸内容物が腹腔内に漏れ出し、急性腹膜炎を引き起こす可能性があります。

激しい腹痛や発熱、血圧の低下などの全身症状を伴い、治療が遅れると命に関わる危険があります。このため、嵌頓が疑われる症状(強い腹痛、押しても戻らない膨らみ、吐き気・嘔吐など)がみられた場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。

鼠径ヘルニアは早期治療が重要

鼠径ヘルニアの診療

鼠径ヘルニアの初期症状としては、鼠径部に膨らみや違和感を感じるものの、痛みを伴わないことも多く見られます。また、鼠径ヘルニアの治療法が手術に限られることから、受診をためらう方も少なくなく、症状があっても医療機関を受診せずに放置されるケースもあります。

しかし、鼠径ヘルニアを放置すると、症状が進行し、危険な状態である「嵌頓」を発症するリスクが高まります。こうした事態を防ぐためには、鼠径ヘルニアが疑われる段階で、早めに医療機関を受診し、医師による診察や検査を受けて正確な診断を受けることが重要です。

鼠径ヘルニアの症状がある方は、専門クリニックなどを早期に受診することをおすすめします。

鼠径ヘルニアは当院までご相談ください

鼠径ヘルニアの手術

大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。

2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は70件を超えています。また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。

鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。

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大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック
2022年8月に大阪梅田で開院した鼠径ヘルニア専門クリニック。鼠径ヘルニアを早期の社会復帰が可能な内視鏡日帰り手術で治療しています。「大阪駅」、「梅田駅」からすぐの好アクセスや土日も診療など、患者様の利便性も考慮したクリニックです。
2022年8月に大阪梅田で開院した鼠径ヘルニア専門クリニック。鼠径ヘルニアを早期の社会復帰が可能な内視鏡日帰り手術で治療しています。「大阪駅」、「梅田駅」からすぐの好アクセスや土日も診療など、患者様の利便性も考慮したクリニックです。
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