鼠径ヘルニアの再発は何年後が多い?再発防止のためのポイント
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。当院では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
このようなお悩みや疑問はありませんか?
鼠径ヘルニアは手術後に再発することがあるの?
鼠径ヘルニアが再発する場合、手術から何年後が多いの?
このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事では、鼠径ヘルニアの再発が多い時期や、再発防止のためのポイントについて解説します。ぜひご参考ください。
鼠径ヘルニアの治療と再発
鼠径ヘルニアは、太ももの付け根(鼠径部)の筋肉に穴が開き、鼠径部に膨らみが生じるとともに、腸などの臓器が外に飛び出す病態です。
鼠径ヘルニアの治療法は手術が唯一の選択肢です。手術方法(術式)には主に「鼠径部切開法」と「内視鏡(腹腔鏡)手術」の2種類があり、ヘルニアが発生した筋肉の穴(ヘルニア門)を修復・補強するために、医療用メッシュが一般的に使用されます。
医療用メッシュが普及する以前は、組織を糸で直接縫い閉じる「組織縫合法」が行われていました。しかし、組織縫合法では再発率がおおよそ10%程度と高い傾向がありました。そのような中で、医療用メッシュの使用が普及したことで、再発率は約1%程度にまで低下しています。
鼠径ヘルニアの再発時期は、一般的に手術後1~2年以内が多いとされていますが、中には10年以上経過してから再発する患者さまもおられます。
鼠径ヘルニアが再発した場合の治療
鼠径ヘルニアが再発した場合の治療には、再度手術が必要となります。
再発手術では執刀医に高度な専門技術が求められ、初回手術に比べて難易度が高く、臓器損傷などの合併症リスクも増加します。
鼠径ヘルニアの国際ガイドラインおよび欧州ガイドラインでは、再発時の手術方法として鼠径部切開法後の再発には腹腔鏡手術を、腹腔鏡手術後の再発には鼠径部切開法が推奨されています。
再発した鼠径ヘルニアの治療では、適切な手術計画を立てなければ根本的な治療が困難になる可能性があります。そのため、再発した場合は鼠径ヘルニアの治療経験が豊富な専門医による手術を受けることが重要です。
鼠径ヘルニアの再発防止のためのポイント
鼠径ヘルニアの再発を防ぐためには、まず医療用メッシュを用いた手術を受けることが重要です。(成人の鼠径ヘルニアでは、現在、医療用メッシュを使用した手術が一般的です)
さらに、手術を執刀する外科医の技術も再発に大きく関わる要素です。そのため、治療を受ける際は、鼠径ヘルニアの症例数(手術件数)が多い医療機関を選ぶことが推奨されます。
また、生活習慣の改善も再発防止のポイントです。特に、手術後は腹圧がかかる行動によって再発リスクが高まるため、注意が必要です。腹圧がかかる重労働や負荷の高いトレーニングは、手術後2週間程度(可能であれば1ヶ月)は避けることが望ましいでしょう。
まとめ
鼠径ヘルニアは、医療用メッシュの普及により再発率が大きく低下しました。しかし、現在でも手術後に再発するケースが見られます。再発時期については、一般的に手術後1~2年以内が多いとされていますが、10年以上経過してから再発する患者さまもおられます。
再発を防ぐためのポイントとしては、鼠径ヘルニアの手術症例数が多い医療機関を選ぶことや、手術後に腹圧がかかる重労働や負荷の高いトレーニングを避けることなどが挙げられます。
鼠径ヘルニアは当院までご相談ください
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は60件を超えています。
また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
関連ページ