鼠径ヘルニアの再発を防ぐ!メッシュがずれる原因とその対策
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」です。
当院では、腹腔鏡を用いた日帰り手術で鼠径ヘルニアを治療しています。
この記事では、「鼠径ヘルニアの再発原因となるメッシュのずれと対策」についてご紹介します。
鼠径ヘルニアの手術で使用されるメッシュ
鼠径ヘルニアの手術では、専用のメッシュが主に使用されます。
このメッシュは、ポリプロピレンなどの合成繊維で作られており、医療用に開発されています。合成繊維と聞くと不安に感じる患者さまもいらっしゃるかもしれませんが、長年の使用実績からその安全性は確立されています。
また、異物を体内に留置することに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、メッシュを使用しない場合、鼠径ヘルニアの再発リスクが高まり、痛みが強くなる傾向があるため、メッシュを用いる手術が一般的に推奨されています。
そのため、成人の鼠径ヘルニア手術では、メッシュを使用することが圧倒的に多くなっています。
※COVIDIEN社
※メディコン社
メッシュがずれることで起こる鼠径ヘルニアの再発
鼠径ヘルニアの再発原因の一つに、手術により留置したメッシュがずれることが挙げられます。
メッシュ自体が破れることはなく、手術後にメッシュを破って臓器が脱出してくることはありません。 しかし、 ヘルニア部分(ヘルニア門)をしっかりとカバー、補強していたメッシュがずれて、メッシュがない部分から臓器が脱出し、鼠径ヘルニアが再発するケースがあります。
この原因には、手術後にあまり間を置かずに強い腹圧をかけてしまうことで、メッシュが組織に馴染む前に翻ったりよれたりし、結果的にメッシュがずれることが挙げられます。
メッシュがずれることへの予防法
鼠径ヘルニアの治療で使用されるメッシュは、手術後およそ2週間から1ヶ月で体内に固定されます。
この期間中に、腹筋運動や重い物を持つなどの強い負荷をかけると、メッシュがずれる可能性があり、再発リスクが高まることがあります。そのため、スポーツや筋力トレーニングなどの激しい運動は、少なくとも手術後2週間は控えることが推奨されます。
さらに、便秘時に強くいきむなどの行動も腹圧を高め、メッシュの位置に影響を与える可能性があります。鼠径ヘルニア手術後は、腹圧が極力かからないように生活を送ることが重要です。
鼠径ヘルニアが再発した場合の対応
メッシュのずれなどで鼠径ヘルニアが再発した場合は、速やかに専門医に相談することをお勧めします。
再発した鼠径ヘルニアは、高度な専門的治療が必要です。再発鼠径ヘルニアの手術は、初回の手術に比べて難易度が高く、臓器損傷などの合併症リスクも増加します。
さらに、適切な手術計画を立てないと、根本的な治療が困難になる可能性があります。そのため、再発した場合は、経験豊富な専門医による治療を受けることが重要です。
まとめ
この記事では、「鼠径ヘルニアの再発原因となるメッシュのずれと対策」についてご紹介しました。
ご紹介した内容を以下にまとめます。
まとめ
・鼠径ヘルニアの再発原因の一つは、手術で留置したメッシュがずれること。この原因として、手術後に強い腹圧をかけることが挙げられる。強い腹圧がかかることで、メッシュが組織に馴染む前に翻ったりよれたりし、結果的にメッシュがずれる。
・メッシュは、手術後およそ2週間から1ヶ月で体内に固定される。この期間中に腹圧がかかるとメッシュがずれる可能性があるため、腹筋運動や重い物を持つなどの強い負荷をかける行動は、少なくとも手術後2週間は控えることが推奨される。
今回ご紹介した内容が、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
鼠径ヘルニアは当院までご相談ください
大阪・梅田の鼠径ヘルニア専門クリニック「大阪日帰り外科そけいヘルニアクリニック」では、成人鼠径ヘルニアを内視鏡(腹腔鏡)による日帰り手術で治療しています。
2022年8月の開院以降、当院は多くの鼠径ヘルニアの患者さまの手術を行ってきました。直近の月間の手術件数は60件を超えています。
また、当院は、JR大阪駅から徒歩3分の好立地にあり、土曜・日曜・祝日も診療を行っているため、患者さまが通院しやすい環境です。
鼠径ヘルニアや鼠径部の症状でお悩みの方は、当院までご相談ください。
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